力になってほしい。
椿達が一ノ瀬家に来た夜の事、真斗は楓と一緒に食事をとっていた。すると楓が真斗に話しかける。
「兄さん、夕方の事なんだけど・・・・。」
「ん!?楓のお願いは却下だぞ!」
「違う!その事じゃない!(いつかはしてやるけど)実は椿の言っていた女子生徒、高砂百合って言うんだけどその子の事。」
「あぁ、嫌がらせを受けてるって子か。その高砂って子がどうした?」
「うん。実はね、私も助けてあげたいと思うの。」
「なぜ!?」
「何か、昔の私と似ている所があるんだ。高砂さんは内気で、人と接する事が苦手なんだと思う。」
「楓が内気?バカ言え!何処をどう見たら楓が内気になるんだ!冗談は寝てから言えよ!はははははっ!」
すると、真剣に真斗に相談していた楓はおもむろにイリュージョンウェポンを出す。
【カチャ】
真斗は、真剣に相談してきた楓を怒らせてしまった事に気が付き慌てて楓をなだめる。
「あぁぁぁぁあああ!ごめん!ごめん!楓!俺が悪かった!すまん!だからその弓をしまってくれ!俺はまだ死にたくない。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
楓は真剣に謝ってきた真斗を許し、イリュージョンウェポンをしまう。
「で、続きなんだが何で楓はそう思うんだ?」
「高砂さんは、昔の私と同じ目をしているの。私は兄さんに会うまで、人を信用していなかったの。私がまだ小さかった頃、女の子の友達に裏切られてその事が原因で両親以外は信用しなくなったの。高砂さんも、初日なのに誰とも話していなくて、ずっと最後まで一人でいたの。」
「人を信用してないとかじゃなくて、ただ内気なだけじゃないのか?」
「いや、それは無いと思う。ずっと怯えた目をしているのよ、高砂さんは・・・・・。」
「なるほど。それで、俺にどうしろと?」
「兄さんには、どうしても私じゃ手に負えない状況に陥ったら高砂さんを助けてもらいたいの。兄さんは、numbersだしとても強いし、高砂さんにとってすごく影響力があると思うんだよね。」
「なるほどな。楓の言う事は分かった。そう言う事なら兄さんも力になろう。何かあれば直ぐに連絡してくれ。」
「ありがとう兄さん。」
「いいんだ!妹のお願いぐらいいくらでも聞いてやる!それが兄ってもんだ!」
真斗は、誇らし気に胸を張る。
「それと兄さん?」
「ん!?まだ何かあるのか?今の兄さんは、可愛い妹に頼られてとても機嫌がいいぞ!何でも言ってこい!」
「私、さっきの事許したわけじゃないんだけど?」
「へっ?」
「へっ?じゃなくて、昔の私の話しをした時に兄さん私をバカにしたじゃん。その事許した覚えないんだけど?」
「な、なんだと・・・・・。俺はどうすればいい?」
「そうだねぇ・・・・・。じゃ、今夜一緒のベットで寝てくれたら許してあげる?」
「俺に狼になれと?」
「そこまで言ってないけど、なってくれても私はいいよ?」
「カァ―!俺の理性よ、頼むから耐えてくれ!!!」
こうして、食事も終わり可愛い妹と同じベットで寝ることになった真斗は、その日理性を保つために一睡も出来ないのであった。
翌日・・・・・・・・。




