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Numbers  作者: 雨のち晴れ
王立学園編
13/24

何でこうなる。夜桜枯葉視点 

『はぁー。結局昨日、一ノ瀬君にはちゃんとお礼言えなかったなぁ。今日あったらちゃんとお礼言わないと。』


夜桜枯葉はそんな事を考えながら外を見ていると、教室のドアが開き、学年主任の小川に呼ばれる。


『おーい、夜桜、椎名、相沢ちょっといいか?』


呼ばれた三人は、小川の所へ行き、


『何ですか?小川先生。』


『いやー、昨日放課後の動画が学園に匿名で送られて来て、それが事実なのかを確認してもらいたくてだなぁ。まぁ、内容が内容だから見なくてもいいんだけど。』


『すみません、先生。私達は昨日事を思い出したくはありません。申し訳ないのですが、一ノ瀬君に確認を取ってください。彼なら、その動画の内容が間違ってないとはっきり言うでしょう。』


取り巻き達二人も夜桜の意見に賛同した。


『そうだよなっ、あんな怖い出来事が起きた動画見たくないよな。すまん、力になれなくて。』


『いえ、構いません。』


そう言って、小川は教室から出ていく。私達は、席に戻り昨日の話しをしている。


『いやー、昨日の一ノ瀬君かっこよかったなぁ。ねぇねぇ、一ノ瀬君って彼女とかいるのかなぁ?あんなにかっこよくて、イケメンで、強かったら、モテモテだよねぇ。はあー、お近づきになりたい。』


そう夜桜が言っている横で、椎名が


『枯葉は、すっかり一ノ瀬に惚れ込んじゃったねぇ。確かに、オリエンテーションの時は最高に雑魚だと思ったのに、昨日の一ノ瀬見たら、そんなの一瞬で評価がびっくり返ったわ!』


『あの日の私を呪い殺したい。』


『そうだね、すごく強かったね!枯葉より強いんじゃないかなぁ。もしかしたら、Numbersだったりして!そりゃないか!仮にNumbersだったとしたら、中等部からNumbersだったってことになるからね!まだトーナメント行われてない!中等部の、Numbersなんて聞いたことないし。』


そう、相沢がいうと、夜桜が


『でもさっ、Numbers七だけが正体分かってないんでしょ?現れる時、いつもフード被ってて顔を見たことある人すごく少ないって聞くし。でももしかしたら、一ノ瀬君の実力なら。。。』


すると椎名が、


『そーいえばさ、小川が変なこと言ってなかった?あんな怖い出来事が起きた動画見たくないよなとか、内容が内容だからとかさっ。』


『確かにそんな事言っていたわね!確かに胸糞悪い事件だけど、私達を守ってくれてる一ノ瀬君の勇姿はもう一回見たいなぁ。』


『はっはっはっ、枯葉どんだけ一ノ瀬に依存してるんだよ!』


そんなことを笑いながら話しをしていると、チャイムがなりホームルームが始まる時間になり、担任が前のドアから入って来て、後ろのドアから一ノ瀬が入ってくる。


(あ!一ノ瀬君だ!今日もかっこいいなぁ。手を振ろうかなぁ。いやいや、まずは先に着いたら昨日のお礼言わないと。)


担任は、教壇へ、一ノ瀬は自分のバックを取り、再び後ろドアへ向かおうとしている。


(あれ?先に座らないの?何でバック持って出て行こうとするの?あー、まだ昨日の事件の聴取があるのか。ごめんね、一ノ瀬君。私達のせいで迷惑をかけて。せめて、手だけでも振ろう!)


夜桜は、必死に一ノ瀬をみた、そしたら、一ノ瀬が振り返ったので、小さく手を振る。椎名達も手を振る。すると、一ノ瀬が手を振りかえしてくれたので、夜桜は大袈裟にガッツポーズをした。


(っしゃーーー!一ノ瀬君の中で私の評価は間違いなく上がってる!嬉しい!嬉しい!嬉しすぎて死んでもいいくらい!)そういって、一ノ瀬は教室を後にした。


(ん?でも、最後一ノ瀬君の顔が引き攣っていたような気が・・・・。気のせいか。)


気のせいではない、この後すぐに夜桜、椎名、相沢の三名は絶望のどん底に叩きこれる事になる。

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