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Numbers  作者: 雨のち晴れ
王立学園編
12/24

何でこうなる。真斗視点

この世界は、魔物が蔓延る世界である。故に魔物と人類の争いが幾度となく繰り広げてられている。そんな世界で、人類は対魔物に対抗する手段としてイリュージョンウェポン(幻想武器)を神から授かるのであった。しかしそれは成人になるまでの子供たちのみ授かる事許されており、成人を迎えた者は自然と使えなくなる。マナという能力により創り出され、各々が創造する物一つだけ与えられる唯一の対魔物に特化した武器である。全ての子供が創り出されると言うわけでもなく、何かしらの力が働いて創り出されるもの。その何かしらの力と言うものは未だに解明出来ていない。そんな中で今日もまた一人の少年が理不尽なこの世界で必死に生きているのであった。

佐藤による暴行事件から一夜明けた次の日の朝、俺は進路指導室にいる。

それは、なぜかと言うと昨日の暴行事件絡みの事で、呼び出しが掛かったのだ。


(いやー、どうなっちゃうんだろう。大丈夫だよね。怒られたりしないよねぇ)


進路指導室の中には学年主任(小川 雄二 おがわ ゆうじ)とうちクラスの担当(早乙女 拓哉 さおとめ たくや)が居る。すると、小川がこう切り出した。


『単刀直入に言おう。一ノ瀬、お前を一週間の停学処分とする。』


『はっ!?』室内が静まり返る。


『何で俺が、停学何ですか?』すると小川が、


『これを見てくれ。』


小川は、とある動画をスクリーンに映し出した。昨日の放課後の動画だ。しかし、その動画は奇妙な映像を映し出している。動画の内容はこうだ。


【まず、佐藤以外の取り巻きが倒れていて、佐藤は土下座の状態で両手を上にあげ、必死に命乞いをしていて、降参のポーズをしている。その後、俺が佐藤の頭に向かって、思いっきり上から下へと、拳を振り下ろして、佐藤は地面にめり込んでいる。(まぁ、ここまでは別に構わないのだが、ここからが問題だ。なぜなら・・・・・)その後、佐藤が気絶している事を確認した後、夜桜のほうに振り返り、『さぁ、お前達これから俺が一人ずつ犯してやるから覚悟しろよ』などと言っている。(全くを持って意味わからん。)その後、俺はズボンを脱いで、パンツなった所で動画は終わった。】


『・・・・・・・・・・・。』


しーんとする室内。最初に言葉を発したの小川だ。


『何か言いたいことあるか?』


俺は、意味が分からず白目を剥いている。


(何でこうなる。そりゃ、夜桜はすごく可愛いよ!ずっと見ていたいぐらい可愛い!それは認めよう!だけど、いきなり犯すってどー言う神経してんだよ、動画の俺!こんなの楓が見たらブチ切れじゃないか・・・・・・。いやまてよ、あいつの事だ、『何で、あんな女なんですか!?何で私じゃないんですか!!』って言うか。)


『いや、突っ込み所がありすぎて、どこから話していいか分かりません。』すると小川が、


『そうか、何も反論しないって事は認めるんだな。そうか、残念だよ一ノ瀬。』


『おいおい、ちょっと待ってくれよ!こんなの嘘に決まってるじゃ無いか!!俺は無実だ!むしろ佐藤達が、夜桜達に手を出そうとしてたんだよ。そうだ!夜桜達にもこのクソみたいな動画見てもらえば俺の無実が証明される。』


『実はな、夜桜達が今日登校した時に、昨日の動画があるから見てもらいたいのだがとお願いしたら、昨日の事は思い出したくありませんと拒否されてだなぁ・・・・・。』


再び俺は白目になる。


(詰んだ・・・・・・。何もかもが終わりだ)

『わかりました。もう、停学でいいです。』


何を言っても無駄だろうと俺は思った。


その後、教室に戻って自分のカバンを持って帰ろうとした時、夜桜がニコニコしながら、手を振ってきた。周りの取り巻き椎名も、相沢も手を振っている。俺は苦笑いをしながら手を振りかえす。そしたら、夜桜の顔が一気に赤くなり、ガッツポーズしてるのが見えた。見なかったことにしよう。そして、俺は楓の待つ家に帰った。

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