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98 2024/12/31 いやしけよごと

以前の話になるんですが、宮城県の多賀城市に住んでるいとこの家に行った際、多賀城創建1300年記念のオリジナルクラフトビールなる物を出されました。


美味しく飲みましたw


銘柄は「いやしけよごと」です。


このいやしけよごと、多賀城市の特産品に認定されている古代米と多賀城市内で採蜜された蜂蜜を使用したアンバーエールです。


名前の由来は多賀城が終焉の地と言われている大伴家持が詠んだ歌で、現存する最古の歌集「万葉集」の締めくくりを飾る一首



新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事

(あらたしきとしのはじめのはつはるのけふふるゆきのいやしけよごと)



から名付けたとの事。


現代語訳は



「新しい年のはじめの、新春の今日を降りしきる雪のように、いっそう重なれ、吉き事よ。」



になります。


この歌自体は多賀城では無く因幡国、今の鳥取県で読まれた歌でして、ちょっとその辺に関しては紛らわしいですねw


あ、白状しときますが現代語訳が載ってるサイトから引っ張ってきただけで僕が自力で訳した訳じゃ無いですw


話を戻して、前述した通り万葉集の最後の締めに収められてるこの和歌ですが、天平宝字三年(759年)正月一日読まれたことが分かってまして、大晦日と新年元日と、どちらで書くかを迷いましたが、万葉集の締めに収録した先人に倣い1年の締めである大晦日の今日、載せる事にしました。



みなさんに、年が改まるその良き日に降る雪のように、良いこともたくさん降り積もりますように



今年はこれで終わります。


また来年。

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