2話、転移
ある朝。高校に通う自分、浅倉文哉はいつも通りに学校へ向かい授業の支度をする。学を学んでおいて損は無いので勉強も欠かさない。とはいえ真面目すぎとまでは行かず遊びたい時には遊ぶというごく普通な生活を送り続けていた。
学校について支度を済ませば友人とお話をする。昨日のアニメやゲームの話を聞いていたりドラマやテレビについて。ニュースについてなんかも話したりする。
自分が持つ友達は話のタネが尽きない人が多いから色々な話を聞けて学ぶことも多かった。
授業が始まってからは真剣に取り組んで授業する。最初は国語、次に数学、日本史、倫理、体育に英語。友人はぐったりとして疲れていたが自分はそうなることも無くごく普通に放課後を迎えてバイト先へと向かっていく。
バイトは家近くのコンビニで働いている。他の先輩の店員さん達は優しく接してくれるしお客様も皆さん優しい人達でものすごくホワイトなコンビニだった。自分は6時から9時までの3時間、働いて終える。
更衣室で着替えを済ませてタイムカードを切る。そして裏からコンビニを出ればそこは……
「森……?」
森だった。都会のビルや住宅街の家などがある様子もない森だった。そんな森にある人物が2人いたのだった……