1話、転生
ハハッ!みんな元気かい!……と夢の国のネズミを真似たのはいいが生憎ながら俺は元気と言えるような状況じゃない。なぜなら死んでるからな!……あ〜違うな…死にそうだからな!…か。
まぁ、どちらにせよ生きるか死ぬかの間近で目を覚ました場所は知らない場所。めっちゃ光さしてるし天国なんじゃないかと思っているんだよね。
「やっほ〜!今日は男の子だ〜!何歳何歳!?」
「え、10歳。」
冗談で嘘の歳を言うが信じるとは思わなかった。今、嘘をついた事に後悔することになっているから…まさかショタコンとは思わなんだ…抱きしめられたが実年齢20歳だ。
わけもわからん誰かにそう告げると20歳もまだショタだとか何とか……20歳ってショタに入るの!?そうだったの!?
こんな下らない話をし続けてもう5分。一時休戦ということで本題に入るとの事。
「君は死んじゃった!はい終わり!」
そっか〜死んだか〜。まぁわかるけど……
「もっとほかに何かあって欲しかった……転生とか日本で生まれ変わりとかでいいからさ…」
「じゃあ転生させてあげるよっ!」
すごくキラキラと輝いているのはそういえば誰なのかと疑問になったので自己紹介がてら聞いてみる。
「俺は阿久津相馬。よろしく。」
「神様だよ!よろぴ〜!」
こんなキラキラしたのが神様か…予想とは全く違う感じだった…確かにアニメでも女性キャラの神様はいたけど残念な水の神とかがさ……けどこんなキラキラして「転生させてあげる」て……
「でも実際おじいさんとか出ても困るでしょ〜?w」
「それは確かに。ならば文句の言いようもないな!」
「それじゃ本題に映るね。えーと、相馬は転生でどんなのになりたいの?細かく教えてね!」
俺のなりたい姿ということか…赤髪で、目は青と紫のオッドアイで、身長は180で、不老不死が良くて、なんでも出来て、とにかく最強で。と伝える。
「りょーかい!じゃあ世界最強にしてあげる!」
神様はそう言って何かいじると俺の体は光り輝いていく。これがスターに輝く人達の気持ちか!…なんて思いながら飛ばされる意識に身をやった。
目が覚めればそこは日本でもない異世界の森の中だった。ごく普通によくありげな光景だなぁ。と感じながら周りを見ると同じく倒れ込んでる人が2人、そこに居た……