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Become Monster Online~ゲームで強くなるために異世界で進化素材を集めることにした~  作者: 亜掛千夜
第二三章

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第六六九話 毒竜王を追って

 クロミアが本当に魔王になって少ししてのこと。

 資材も集め終わり、水中戦用のアイテムも最低限集まってきた。そろそろ零世界に物資を運ばないといけないなと思いつつも、今日は別の用事が待っている。

 【毒竜王ファフニール3】のイベントを進めようと、ランランとFuranと待ち合わせしているのだ。


 社会人のランランではなくFuranの方が忙しくて予定がなかなか合わず、延び延びになってしまっていたが、今日ようやく都合がついた。

 待ち合わせ場所で待っていると、遅れてFuranがやってきた。



「すいません。私の都合で……」

「いいよいいよ~。ゲームよりリアル優先に決まってるでしょ~。就活だっけ? 大変だねぇ、若者は~」

「オレもそろそろ進路決めないとなぁ」

「ブラットさんはBMOのプロとかでもいい気がしますけど……」

「ゲームしてお金貰えるって羨ましい限りだよ~」

「ランランだって配信とかすれば、人気でそうだけどな」

「私は秘密のレシピとか一杯あるからそういうのはいいかな~。それにBMOだって、いつまで人気あるか分かんないでしょ~? 安定した職が一番だよ、うんうん」



 珍しくリアルの話を持ち出しながら、ブラットたち三人はさっそく目的の場所を目指して歩きだす。

 それぞれカオンズ墓地で倒したベタドラから入手した二つの『ファフニールの欠陥胎児』はブラットとFuranが。

 ブラットが独自に討伐した大盗賊団ノカラスのアジトの地下遺跡から入手した、二人が持っているものより未成熟な『ファフニールの欠陥胎児』はランランが所持している状態だ。

 全員分あるので、誰かが何らかの形でトリガーを引けばイベントが発生する──はず。

 そんな希望的観測で最初は普通のどこにでもありそうな、けれど出てくるモンスターのレベルはそれなりに高い森林をぽてぽてと呑気に進んでいく。



「ふはは~、圧倒的じゃないか我が軍は~」

「軍って規模じゃないだろ」

「あはは……なんか寄生みたいになっちゃってすいません」

「いや、Furanの方が索敵優秀だし適材適所でしょ──よっと」

「剣士なのに弓で戦うのってどうなのかな~」

「職業も取ってないでしょうし、素のPSですよね?」

「そうなるな。身近に凄い弓使いがいるから、それを真似してるだけだよ」



 英装を弓の形状にして、魔刃を矢の代わりに番えてぱしゅぱしゅと撃つ。

 こんな前哨戦でもない場所で、二人を消耗させたくないというのもあって、ブラットが露払いを買って出ていた。

 とはいえブラットとしても、Furanが正確に周囲の敵の情報を捉えて教えてくれるため、その方角に魔刃を射出すればいい簡単なお仕事だ。

 もったいないお化けが出てしまうので、ちゃっかりとドロップアイテムは回収しつつ、お散歩気分で進んでいると、次第に周囲の景色が黒くおどろおどろしいものへと変わってきた。


 アーク=イルのいる腐落の毒樹海そっくりだ。あちこちに毒の素材で溢れかえり、ランランは先ほどから視線が忙しなく動いている。

 ブラットたちはランランが用意してくれた防毒スーツを身に着けた。

 花粉のように強力な毒素が空気中に当然のように混ざっており、踏みしめる大地さえもネチョネチョと粘液状の毒が張り付いている。腐落の毒樹海以上の猛毒地帯だ。

 防護マスク越しで会話がしづらくなったため、ゲーム内通話に切り替わる。



『私が毒を抑えることもできるけど、消耗はできるだけさけたいから我慢してね~』

『分かってる。毒対策は期待してるからな』

『パンダ先生さえいてくれれば、毒を気にしなくていいから助かります』

『えへへ~、なんのなんの~』



 植生が変わればそこに生きるモンスターたちも変わってくる。

 いかにも毒を持ってますといった、どぎついカラーリングの生物たちがあちこちで徘徊している。

 倒してもその死体から強烈な溶解液や毒液をまき散らして消えていくため、近づくとせっかくの防毒スーツの耐久が減りそうになるため注意が必要だった。

 それでもブラットの力と、Furanの索敵が合わさればまず不意打ちをされることもなく、常に先制攻撃で終わらせられるため、そこまでの脅威にはなっていない。


 しだいに毒の霧で覆われ、視界まで悪くなってきた。もともと視界に頼っていないFuranもだが、ブラットも特殊な目を持っているので関係ない。

 ランランが迷子にならないよう注意しながら先導し、どんどん毒塗れの樹海の奥深くまで踏み込んでいく。

 この時点でパーティの中の誰かが【毒竜王ファフニール3】を解放し、『ファフニールの欠陥胎児』を持っていた場合のフィールドに踏み込んだことになるのだが、三人とも気づいていない。



『はぁっ! また出たな……これは間違いなく何かあるぞ』

『餌場……と言ったところでしょうか』



 奥地までくると、地面はぬかるみもはや毒の沼地となっていた。

 そこで襲ってきた毒大蛇の首を刎ねて仕留めると、『ファフニールの欠陥胎児』がドロップアイテムと一緒に地面に落ちる。

 イベントのキーアイテムであったはずだが、ここまでくると珍しくもなんともなく、もともと持っていた物も含めて合計で十二個を超えた。

 ここではそこら中に、ファフニールに寄生されたモンスターがいるということだ。


 毒竜王ファフニールは他のモンスターに卵を寄生させ、そのモンスターが寄生した我が子と一緒に育ったところで、自分の子供ごと食らう。

 そうすることで己の毒性を青天井に高めていき、その強さを増していくという習性を持つ。

 これだけ寄生されたモンスターがそこら中にいるということは、近くに本体がいて、手当たり次第に卵を植え付けている証拠だと思っていい。


 いよいよ本物と会えるかもしれないと、ブラットたちもドキドキしながら歩みを止めず、沼地を進む。

 すると唐突に周囲の気配を探っていたFuranが立ち止まる。



『大気の流れがなんだか少し…………あっちに何か大きな洞穴……洞窟? のようなものがありそうです』

『お、やるね。行ってみよ~』

『こら、ランランが先頭に行くんじゃない。危ないな、もう』



 毒の竜を早く見たいとランランが勇み足で前に行くのを、ブラットが首根っこを掴んでぶら下げた。

 見た目は魔法少女服を着たパンダ──防毒スーツを着ているが、何とも愛らしい。しかし彼女もまた毒の塊のような存在である。

 それに意外と重いのだが……ブラットにとっては、ぬいぐるみをぶら下げるのと大差ない。



『こっちです』



 足場の悪い毒沼を西方面に向かって突っ切っていく。

 敵のレベルも上がってきて、簡単に薙ぎ払えるモンスターではなくなってきた。

 それでも寄生されタガが外れて狂ったモンスターたちは、ブラットが最初に大ダメージを与え、あとは省エネモードで三人で戦って随分と消耗を抑えて、Furanが見つけた大きな洞穴まで辿り着けた。



『よくこんなの見つけたな……』

『大気がどうのこうの言ってたけど、この穴の位置でどうやって影響が出るって言うのかな~。不思議だね~』

『なんというか、場の気配というか、乱れがあったのでなんとなくあるのかなと』



 もっと壁面にぽっかり開いている横穴を想像していたのだが、ほとんど泥と汚水で入り口が埋まっている。

 しかし少し掘って中を確かめると入り口はU字型の作りになっていて、少し手前の泥を掻き出せば、汚水を潜って壁下をくぐれそうだった。

 ブラットがスコップ型に展開した魔刃で泥をどけ、先行してFuranが汚水を潜って向こう側を確かめる。



『大丈夫です。こっちに来てください。少し狭いですが、奥まで続いています』

『じゃあ、ランラン先に行っていいぞ。後ろは俺が見てるから』

『はいよ~』



 先にバタバタと短い手足を動かして汚水に潜って、壁を下からくぐるように向こう側に抜けていく。

 ランランが無事に行ったのを確認してから、ブラットもそれに続いた。

 中は人一人がようやく通れる程度に狭いが、かなり奥深くまで続いている。小さな最小限の明かりで周囲を照らし、三人は一列になって進んでいく。

 戦闘は何が起こっても滅多なことでは死なないブラットで、間に一番貧弱なランランを挟んでFuranが殿を務める。

 しかし警戒しながら進んでいくのはいいが、ここにはモンスターが出てくることはなく、退屈な探索がしばらく続く。



『行き止まりだ』

『えぇ……こんなそれっぽいのにハズレってこと~?』



 いくつか分岐はあったがさほど複雑なわけでもなく、Furanのおかげもあってすんなりと最奥までやってこれた。

 最奥は軽く膨らませた風船のような形で、十数メートルの広さをしたさほど広くない空間だったのだが、特に何もなくそもそも竜が入るスペースなどない。

 天井からは上の水が岩盤を通ってきているのか、ポタポタと水滴を垂らしており、不快なほど湿度も高いが、それだけの場所。

 ついに毒竜王と会えるのかと、ワクワクしていたブラットとランランはあからさまにテンションが落ちていた。


 しかしFuranだけは、まわりをキョロキョロと見渡し落ち着かない様子を見せていた。

 どうしたのかとランランが聞いてみるが、「少しだけ静かにお願いします」と言われてしまい、二人は顔を見合わせて集中するFuranの言うとおり口をつぐむ。



『なにか……なにかいる…………気がします』

『何かいる? ……………………正直、オレには分からないな』

『私はそういうの、二人に比べたら全然だからさっぱりだね~』



 Furanがそういうことを得意としているのは分かっているが、だからといってブラットの索敵能力が低いわけでもない。

 空間適性のおかげで壁を隔てた向こう側で気配を消していようと、なんとなくそこに『いる』と分かるくらいには、ブラット相手に隠れ不意打ちを狙うのは難しい。

 そんなブラットでも、ここには何もいないとしか思えなかった。けれどFuranは、ある程度の確信を持って言っているようであった。

 だがそんな彼女でも、何がどう隠れているのかは不明らしい。



『メタ読みするなら、毒竜王ちゃんが特殊能力かなんかでいるって感じなのかな~?』

『そのイベントで来てますからね』

『となると──キーアイテムを使えば何か起こるか?』

『だろうね~。まったく違うイベントで使う空間って可能性も、ゼロじゃないけど』

『じゃあ、とりあえず置いてみますね』

『あ、オレがやるよ。Furanさんは、その何かの反応を探ってほしい。ランランはーもっと安全そうなところで待機してて』

『わは~、私の得意なやつだ』



 念のためナマクラの盾をランランの前に展開し、彼女は後方待機。Furanは全力で何かを探るために集中し、ブラットは何が起きてもいいように大魔法をいつでも放てる状態で、慎重に『ファフニールの欠陥胎児』を真ん中あたりに設置する。

 それを放置したまま素早くブラットは後方に下がり、自分でも気配を探っていく。



『一瞬、反応があったような気は……たぶんですが、します。ですがすぐに元の状態になってしまいました』

『こっちも何も分からない。でも一瞬でも反応があったってことは、まるきり間違いってわけでもなさそうか』

『それだけは救いだね~。ふむふむ……そういえばFuranは違うけどさ、大元を辿るとこのイベントって、錬金術関連のイベントだったよね~』

『そうだな。偶然オレと会って、そのときに二人で一緒にって感じだったわけだし。

 ボスはヴェノムキングリザード?だっけ。今思えば、あの程度のモンスターのくせに大層な名前してたっけ』

『そうそう、そんな感じの大蜥蜴だってね~。でさ、思ったんだけど。

 『ファフニールの欠陥胎児』素のままでダメなら、錬金術で何かしら加工しろってことなんじゃないかな~?』

『確かに錬金関係のイベントではじまったなら、終わりで錬金関係の何かを求められてもおかしくないかもです』

『そう考えると、外で大量に手に入れられたのも、加工──錬金に失敗しても何度でもチャレンジできるようにってことなのかもしれない』

『もう絶対それじゃ~ん。でよ。もしそうだったとしたなら、私は何を錬成すればいいのかな~?』



 まずは『ファフニールの欠陥胎児』に猛毒をプラスして錬成し、設置してみたが、何も起きない。

 生きている感じにすればどうかと、『ファフニールの欠陥胎児』を無理やり魔力で動くように骨格を内部に埋め込むよう錬成し、ゼンマイ仕掛けのオモチャのように走らせてみたが効果はなし。

 じゃあいっそのこと、御馳走に見えればどうかと、豪華料理の食材のように使って設置してみたが何も起きない。

 それからあれこれと『ファフニールの欠陥胎児』を加工していくが、今のところ素置きしたとき以上の反応は見られない。



『生命の冒涜感が凄いな……。ゲームじゃなきゃ絶対やんないぞ、こんなこと』

『ゲームだから、データだって分かってるから気軽にできるんだよ~』

『現実で鳥のヒナとかで似たようなことやってる人いたら、ドン引きですからね……』

『ちょっと迷子になってきたな。一旦、情報を整理してみよう。ファフニールっていう竜はどんな竜だっけ』

『毒の竜の王様ですかね? あとは……ブラットさんが仕入れてきた情報によれば、寄生する卵を植え付けて、それが孵化して宿主の中で成長したところで食べて毒性をさらに強力にする……ですね』

『んん? ってことはだよ。毒竜王が望むものって胎児じゃなくて、胎児が寄生した状態の獲物ってことなのかも?』

『毒性を高めることが重要というか……本能? だっていうなら、そうかもな。

 そもそも胎児が剥き出しだったら、それは死んでる意味のない物ってことなんだろうし』

『じゃあ、外にいるモンスターをここまで連れてきますか? 食べるというなら、やっぱり生きの良いのがいいですよね? やっぱり……』

『ダルそうなミッションだな……』



 そもそも寄生されたモンスターは、どれもこれも狂ってしまっていて、痛覚はほぼない状態だ。

 そんなバーサーカー状態で暴れまわるせいで、通常時よりずっと強くしぶとい。

 それをあえて殺さず、それなりに元気な状態でここまで連れてくることを考えると、大変の一言では済ませられなさそうだった。

 しかしここにいる錬金術師は、パンダの手で防毒スーツ越しに指を一本立て、「ちっちっち」と指を振った。



『それこそ錬金術で、なんとかしちゃえばいいんだよ~。少しの間動けばいいホムンクルスに、その辺で拾った胎児を埋め込めばどうよ?』

『あーそれなら確かに』

『でしょ~。ってことで、サクッと材料探しに行きましょ~。二人とも手伝って~。

 恒久的に動かすわけでもないから、その辺で適当に採取できるので充分だろうし~』

『分かりました。まずは何が必要でしょう』

『そうだな~。まずは素体となるモンスターの肉体の一部と──』



 三人は一度外に出て、周囲を探索。毒塗れの沼地だが、超簡易的なホムンクルスを作るだけなら、簡単に全てが集まってしまった。



『もう作ってくださいって感じに用意してあったよ~。あからさまだなぁ。もっとちゃんと、周りの素材を見てればもっと早く気づけたのかも~』

『逆にランランがあちこちフラフラしないように、見せないようにしたのが良くなかったか』

『それはそれで、余計に時間がかかってしまったような気もしますけどね……あはは』



 再び他のモンスターが出てこない洞窟の最奥へ取って返し、ランランが錬金キットを広げると、ものの数分で胎児を宿したモンスターのホムンクルスが出来上がった。

 しかも欠陥胎児を改良して、元気溢れる幼体が寄生しているように感じさせる工夫まで凝らしていた。



『んじゃあエサ一号、行っといで~』

『名前ぇ……まあその通りなんだけどさ』



 ドタドタと己の本分を全うするように、ホムンクルスは空間の中心に向かって進んでいく。



『なんだ? 水滴が……』



 するとポタポタと天井から染み出していた水滴の量が増えていく。だんだんとそれは緑がかった粘液状の液体に変わっていき、大雨のように洞窟内に碧色の液体が降り注ぎ溜まっていく。

 やがてそれはスライムのように形を作っていき、最終的に竜の頭となり、次第にちゃんとした形を成す。

 今の見た目はスライムから竜の頭が伸びているような、なんとも奇妙なものだった。


 それは大きな口を開き、ホムンクルスに向かってさらに頭を伸ばし丸呑みにしようとした──が、その前にFuranが見えなくしていたワイヤーを引っ張り、ホムンクルスを回収する。



『外まで逃げるぞ!! オレが殿やるから、ランランを頼む!』

『はい!』

『うひゃ~、えらいこっちゃ~!』

「グガァアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」



 餌を取られたファフニールは、怒り狂いながら逃げていくブラットたちを追いかける。

 そもそもこんな狭い空間で毒の竜と戦うのは自殺行為だ。最初からホムンクルスをエサに、外までおびき出す作戦だった。

 相手は半スライムのような性質を持っているようだ。頭だけぶにょぶにょと形を変える竜で、首から下は液体となって狭い通路も平気で抜けてくる。



「こ──の!」

「ガァアアアッ!!」



 一番後ろでナマクラの盾を構えて猛毒のブレスを受け止め、風魔法で押し返す。

 そのままナマクラ盾を蹴って鼻先に当て、相手の速度を落としたところで、Furanたちの方へブリンクで逃げて距離を稼ぐ。

 そんなことを何度か繰り返し、なんとか殿を務めていたブラットも洞窟から抜け出せた。


 既に先に出ていた二人は防毒スーツも脱いで、戦闘態勢だ。

 ブラットも破るように防毒スーツを脱ぎ捨て、二人の前に立つ。


 遅れてファフニールが洞窟から完全に出てきた。あの空間では収まりきらないほどの緑の粘液がズルズルと出てきて、完全な竜の体へ硬化するように変わっていく。


 体高だけでも十メートルはありそうだ。全身は黒く乾いた岩のような鱗と鋭いトゲで覆われており、背中から尾にかけて無数の突起が乱立している。

 頭部は角と骨の装甲に守られ、眼は不気味に緑色に発光していた。


 その大きな顎からは粘つく緑色の毒液がヨダレのように垂れ流され、長くうねるヘビのような二又の舌までも毒に染まり滴っている。

 その毒は身体のあちこちからも滲み出ており、胸部や関節の隙間からも緑の液体が漏れ落ちていた。

 四肢は太く巨大な鉤爪を持ち、まるで大きな屋敷が生きて動いているかのような威圧感がある。

 そんな──腐敗と毒が肉体の内側から溢れ出している〝災厄そのもの〟のような竜だった。



「毒対策はランランに任せていいんだよな!?」

「まっかせて~」

「来ますっ!」

「グルゥゥオォオオオォオオオーーーーーーーーーーーー!!」



 こうして念願の毒竜ファフニールとの戦いが、はじまった。

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