表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

豪雨の夜に

もう少し眠りたい・・・目覚まし時計が鳴るとすぐ止めしまう

なかなか起きれないから、10分後にずらして準備してあったが、止めて寝ていた。

・・・まずい、遅刻する。

頭に十分に血が回らないうちに階段、降りたのがいけなかった。

踏み外して、転げ落ちて意識を無くした。


目覚めると、そこは見知らぬ土地、、山を巡回していた璃柚りゆに、拾われ育てられた。


葉蓮はれは、師匠である璃柚りゆの教えを忠実に守り鍛錬しているが、結果が出なかった。

周りの同門からは才能がない、辞めて俺の嫁になれと、揶揄からかわれていた。


豪雨の夜、一人裏山で鍛錬を積む葉蓮はれ

耳に残る同門のあざ笑う声さえも、激しく降り落ちる雨の音が全てを消し去っていく。


ザザザザ ゴゴゴゴゴ

突然の土砂崩れの音で、現実に引き戻され、道は、埋もれてしまっている。

これでは、帰れない、別の道は・・・

危険だが、傾斜の激しい裏道から帰るしかない。

使われなくなって、50年くらいだろうか、足を踏み入れる者がいないから、雑草が伸び、足場の判断がつかない。

大量の雨で滑ってしまいそうだ、悪い予感は的中してしまった。

慎重に進んでいたが、踏み外し転げ落ちていく。

前にも同じようなことが・・・

まだ何も成し遂げていないのに行方不明なり、忘れ去れてしまうのか?

転がりながらも手をかけられないか抗うが無駄だった。



豪雨も止み、静寂に包まれている。

死んでしまうのか、好きな人出会ってないのに・・・助けに来るの待てばよかった。

全身が痛い・・・徐々に痛みが消え、意識を失った。


目を覚ますと洞窟で寝ていた。

何処だろう、夢をみているのか?オレンジ色の明るい光が幻想的に映っる。


「目を覚ましたのか、小娘」

20代の若者、同い年くらいに見えるんでが、こ、小娘!

ムッと来たが、綺麗な顔、童顔なのかな?優しく温度を確かめる手は、温かく瑞々しい。


「冷えた体を温めるのは、興奮したぞ くくく」

どういう意味だ?下着姿にされていた 好みの顔立ちだったのにグスン。

見たんだわ、触ったんだわ、何かしたんだわ、恥ずかしと不安で涙が零れた。

「ちょっと、何をしたんですか?」

「風邪ひかないように、濡れた服を脱がして、添い寝して温めただけだ」

頭に光景が浮かぶ、耳の先まで真っ赤になった。

「そ、添い寝・・・責任取ってよね」

「そうだな、結婚してもいいが、この年だ。介護のほうが長いぞ」

年寄りにはみえないんだけどな、回りくどいお断りか?

告白してないのに振られたの・・・私!在りえなくない


「責任取れないなら、優しくしないでよ」涙が止まらない

「助けてあげたのに、小娘は扱いが難しいな」

「こ、小娘ではありません。葉蓮はれって名前があります」

「それは悪かった。葉蓮はれ、責任とってあげたいが、代わりに何か、浮かばないな」


「頭に血が上ってしまって、命の恩人に間違いないのに、お礼も言わずに、恥ずかしい

「助けてくれて、ありがとうございました」感謝を伝え、乾いた服をきる。

泣き止んだ顔をみて、安心したようだった。。

温かい飲み物をご馳走になり落ち着いたら、習慣とは、恐ろしいもので、日々の鍛錬を無意識におこなっていた。


九連神木流くれんしんぼくりゅうか、引き継がれていたか・・」

驚いていたが、嬉しそうな悲しそうな複雑な表情を見せた。


「ご存知ですか?}

「その技、実践では使えないだろ?消え去ったものと」

「他の同門は、強いのですが、私だけ結果がでないんです」

「直系なのはわかる。気力の使い方が正しい、正しく受け継がれてるが、故に弱い」

「どういう意味なんですか」

始祖しそが絶対絶命を迎えた時、神木が現れ、触れると神武を手にしていた。その技は、弱い気力でも扱えるが、神武があってこそ、無敵になれる。代わりになる神武か、膨大な気力が扱えないと会得するのは、難しいだろう」

「それでは、気力の弱い私には・・・」

「くくく 責任とれるな。2つ技を授けてやろう。1つは、始祖しそが最も得意とした突、2つめは、小さな気力でも守れる堅」

「あ、ありがとうございます」

「結婚してやってもいいぞ。どちらにしても、激しく責められるが くくく」

技の取得するにも、結婚するにしても、責められる?どういう意味だ?

その意味をすぐに理解することになった。


「ちょっと無理!無理!腕が上がりません」

「取得できなければ、責任取って結婚だったな くくく ほら、頑張れ」

この人、Sだわ、こんな姿勢で立ってろなんて、無理よ!

全身の筋肉が震え座り込む、立ち上がるのも無理。

少し回復すると同じ姿勢を繰り返しさせられ、全身の筋肉が張り、思い通り動けない


「酷いよ・・この悪魔」

「パンパンに張ってるな、揉んでやろう」

「ちょっと、結婚前よ、止めて」

逃げようにも、思い通り動かない羽交い絞めされ、正座になり首や肩を解され、観念して横になり、仰向けで眠っていた。


不覚にも寝ていた・・・そこ・・・痛いけど、気持ちいい、足の裏を揉んでいたが・・・目と目が合った

「疲れは取れたかな くくく 大事なのはこれからだ。足で空を切り、その姿勢のまま突き抜けろ それで良い躊躇したら失敗する」

不思議だ、体が軽い、思い通り、いや、力の流れが感じられる


「ほぉ、気力の流れがわかるようになったか」

「体が軽いんです。少しの力で浮くような感覚、踏み込んだ足から手先に力が流れていく」

「指先から、足の先まで気力を循環するように頭で想像して流れを感じる、少ない気力でも絶大な威力が伝わるようになる。小さい波動の流れ、相手は、さぞ読みにくいだろう」

集中力が最大に高まり、疲れを感じない、きつかった姿勢も難なくこなせ、脳に電気が走った。


「如何なる攻撃も対処できるように剣先に集中して、後方の肘に気力を溜めておく、角度を変更できるように常に備えるんだ」

気力の循環か、伸ばす腕も全然違う、重さが消えた。


「習得したようだな、結婚は破棄だ。心配する人もいるだろう帰りなさい。いないのならもらってやるが くくく」

「い、いますとも心配する人が山のように、ありがとうございました。あのお名前は?」

かい


足の指に少しでもかかれば、滑り落ちた傾斜の激しい場所も、難なく移動できるようになっていた。


「怪我の功名だったわ、見返してやるわ。待ってなさい」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ