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家を建てちゃって大丈夫だよね?

翌日、私達は不動産屋にきた。

「いらっしゃいませ。どのような物件をお探しでしょうか?」

店主が話しかける。

「新しく、一軒家を建てたいんだけど安い土地はあるかな?」

兄が尋ねる。

「そうですね、ご予算はどのくらいでしょうか

?」

「今出せる金額は生活費を除くと金貨80枚といったとこかな。」

兄が答える。

「でしたらここなんていかがでしょう。」

店主が見せてくれたのは街の中心部からは少し離れているがなかなか広い土地だった。

「建築費込で金貨50枚でどうですか?」

「よし、買った!さっそく建ててくれ。」

そう言って兄と店主で建築の相談に入る。

家には、私と兄とミンティアのそれぞれの個室と、台所と食堂、トイレ、浴室が備わることになった。

「家に風呂をつけるなんてお客様豪華ですね〜。」

店主が驚いていた。

この世界の一般的な家には大量のお湯をわかす手段がないらしい。

「お風呂のお湯なら私が魔法で出せますからっ

。」

私がドヤ顔で言うと店主も納得した。


そして翌日にはもう家が建ったのだった。

「魔法って便利だよなぁ。あっという間に家が建つなんて。」

「そうですねぇ。土魔法で大理石を作っちゃうなんて。」

私達が驚いているとミンティアが

「とにかくここが私達の家ね。さぁ入りましょう。」

とさっさと家に入っていく。

「おいおい、結局ミンティアは1割しかお金なら出してないじゃないか。」

兄が話しかける。

「しかたないじゃない、1割でも払ったんだから私の家でもあるわ。」

そして中に入ると中々の広さだった。

部屋は1つおまけしてくれたらしく4LDKで、浴室は大浴場くらいあった。

台所も広くて使い勝手が良さそうだ。

「とりあえず買い物に行きましょう!調理器具も揃えないと。」

私が兄に言うと、

「私は遠慮しとくわ。ちょっと薬の調合をしたいから2人で行ってきてくれる?」

ミンティアが答える。

「わかった。じゃあ行ってくるよ。」

「さぁ、お兄ちゃん行きましょうっ♡」

そう言って兄の腕をひっぱる。

そして鍋や包丁や食器など1式買い揃える。

ついでに肉や野菜など食材も買って家に帰る。

「今日からは私がごはんを作りますからねっ。」

さっき買ったエプロンつけて調理を始める。

この世界にガスはなく、薪のコンロだ。しかし火魔法が使えるので薪はいらない。

そして料理ができあがる。

「お、この臭いはまさかっ!」

「はい、カレーライスですっ。」

市場でなんとかスパイスを揃えて作った本格カレーができた。

「あら、いいにおいね。初めてだわ。」

ミンティアも部屋からでてきた。

「いただきます!」

そして3人で食べ始める。

「ん、うまいっ!カレーなんて久しぶりだなぁ。」

「少し辛いけど美味しいわね。こんな料理初めてだわ。」

2人とも喜んでくれて何よりだ。

「お兄ちゃん、おかわりもあるのでたくさん食べてくださいね。」

「あぁ、ありがとう。ほのかの料理は最高だよ。」

「じゃあお嫁さんにしてくださいっ♡」

「調子にのるんじゃない!」

そんな会話をしながら和気あいあいと食事をするのだった。

「じゃあ、私はお風呂の用意をしてきますね。」

そう言うと浴室に向かう。

水魔法で浴槽に水をためて、火魔法でお湯にする。

「これなら水道光熱費がかからなくていいですね〜。魔法って便利!」

我ながら感心していた。

「お風呂がわきましたよ。さぁお兄ちゃん一緒に入りましょうっ!」

兄にしがみつく。

「いや、1人で入るに決まってるだろう。」

兄が答える。

「昔は一緒に入ってたじゃないですかぁ…。」

「いや、何年前の話だよっ。」

そして兄は1人でお風呂に入っていった。

「じゃあほのかは私と入りましょう。」

ミンティアが話しかける。

「はい、そうですね…。」

そして兄がでたあとミンティアと一緒にお風呂に入る。

「わぁ、ほのか。あなたけっこう大きいのね〜!」

そう言うとミンティアが胸を触りだした。

「きゃっ!もう〜、やめてください!」

「いいじゃないの、女同士なんだから〜。」

「よくありません、これはお兄ちゃんのです!」

すると触るのをやめた。

「いやいやそれはもっとダメでしょう。てゆうかあなたたち兄妹よねぇ?」

ミンティアが尋ねる。

「はい、そんじょそこらの兄妹とはわけがちがいますよっ。愛しています!」

「なんで、そんなにお兄さんが好きなの?」

「お兄ちゃんは私にとって昔からずっと王子さまなんです。」

そしてミンティアに私達のことを話す。


小さい頃、私がいじめられていると必ず兄がかけつけて、「ほのかをいじめるな!俺の妹に手を出すやつは許さないぞっ」っていつも守ってくれて、歩き疲れたらいつもおんぶしてくれたり、私がソフトクリームを落っことしたら自分のを迷わず私に差し出したり。いつしかそんな兄を私は心から愛していました。


「へぇ、そんなことがあったのねぇ。たしかにユウタは優しいものね。」

ミンティアが感心していた。

「でもこれを触らすのはもったいないわ。」

そう言うとまた触りだした。

「だからやめてくださいってば〜!」

ちなみに私のバストはFカップくらいだ。ミンティアはBカップくらいだろう。

そんな女同士のスキンシップをしながらお風呂に入るのだった。


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