ゴブリン村とゴブリン長老
エルフ教室豆知識
一郎達の村は森の中にある小さな村、ゴブリン50匹ほど。
長老はこの付近にある村のゆういつの治癒術師であり、みんなに慕われている、年はかなり高い
一郎は小さい頃両親を無くし、長老に育てられた、今は兄弟はいない。巫女であった母を尊敬している。
「おーい、長老、みてもらいたい変人がいるんだ」
大きな家の前にいる年老いたゴブリンに、一郎は話しかけた。
しかし、変人とはひどい言い草だ、まあ、客観的に見れば変人なのか・・・
「どうした一郎、大きな声で、変人ならお前だけで十分じゃ」
ほう、この長老なかなかの物言いをする。
「うるせー、誰が変人だ!」
長老はにまっ、と笑うと、私の方を見て、一層ほおをゆるませた
「なんじゃお前、隣村まで買い物いっとったと言うのに、どこでこんな可愛い裸のサキュバス拾ってきたんじゃ」
うーむ、なんだろう、見られるだけで不快感を覚える。
「よく見ろ長老、こいつはサキュバスじゃねぇ、しっぽがねぇ、名前もどこからきたかも覚えてないらしいぜ、俺は荷物置いてくる」
そう言うと目の前の大きな家に入っていった。
「ほう、記憶喪失というやつかの、こんなに可愛い子なら、わしの元にどれだけいても構わんぞ」
そう言い、私の羽織っている毛皮に手をかけ、引っ張ってきた。なぜだろう、一郎に裸を見られたのは問題なかったがこの長老はだめだ、
「長老さん、流石にやめてもらえます?」
「むふふ、良いではないか、ゴブリンは皆助け合いなのじゃ、郷に入ればなんとやらとのう。むふふ、アガっ!」
長老の頭に何かがすごい速さで直撃した。見ると、一郎が帰ってきていた。
「何してんだ、スケベじじい」
「いたたた、一郎、お前はわしを殺す気か!」
見ると、地面に、茶碗のようなものが割れて転がっていた。というか、長老の頭から緑の血が流れていた。
「あの、大丈夫ですか?長老さん、血が出てるようですが」
長老はすぐ振り返ると、また、ほおを緩ませ話す
「大丈夫じゃないのー、お前さんほどの可愛い子と風呂にでも入れば治るかのう、むふふ、アガっ!」
また、鈍い音がした。
「このじじいは大丈夫だ、ちょっとのことでは死なねぇ、なんせ、ゴブリンでは数少ない、治癒術使いだからな。長老、こいつをさっさと見てやってくれ、おい、お前これを着ろ」
布を投げ渡された、広げると綺麗な服だ、少し小さい気もするが。
「ありがとう、一郎くん、綺麗な服だ」
少し下を向き照れ臭そうに一郎が笑う
「だろ、それはな、母ちゃんの形見の服だ。汚しやがったら許さねぇからな」
少し真面目な顔になった長老が、立ち上がると、家の中に案内された。
軽い食事を振舞ってくれた、食べている間、相変わらず、長老と一郎は言い争っていた。食べ終わると、診察室へと案内される。心配だから、と、一郎もついてきた。診察といっても、どこからきたのか?名前は何か?好きな食べ物は?親は?どこの惑星から?質問に対してわからない、と答えるだけの時間だった。
しびれを切らしたのか、一郎が口を挟む
「もういいぜ、長老、何聞いたって話からねぇよ、こいつ、自分が靴履いてるのに気づきもしなかったんだぜ、聞いたってわからねぇよ」
どうやら、靴のことをまだ根に持っているようだ
「ごめんね、一郎くん、お願いした時は本当に靴は履いていなかったんだよ」
話を聞いていた長老が、真面目な顔をして口を開いた
「お嬢さん、背中見せてもらってもいいですかな?アガっ!」
案の定、一郎の怒りの鉄拳が降った。
「おい、じじい、堂々とセクハラしてんじゃねぇ!」
長老が起き上がると今度は長老が怒鳴る
「一郎!わしが治癒術使えるからって、毎度毎度、ボカスカ殴るわ蹴るわ物を投げるわ、流石にわしも歳でぽっくりいってまうわ!」
はぁ、とため息をつくと、真面目な顔で治癒術を自分にかけながら、話を続ける
「一郎、少し家を出なさい、このお嬢さんに酷いことはしないと約束する」
「はぁ?なんで家を出なきゃなんねぇんだ、部屋の前で、こいつの悲鳴が聞こえるまで待機しとくぜ!」
長老の顔の表情は崩れなかった。
「一郎、真面目な話じゃ、理由は話せん。お前が長老になればわかることじゃ」
「おれが長老になったら?それってどう言うことだ」
一郎は、長老の顔を見つめると
「わかったよ、家でてりゃいいんだろ、おい、お前、何かあったら大声で叫べ、俺が長老殴りにきてやる」
そう言い残すと部屋を出ていった、こうなると、長老に何をされるのか私の方が不安になるのだが
ガチャンと家のドアが閉まる音がする。
「お嬢さん向こうを向いて、服を脱いでもらえますかな、背中を少し見たら、すぐに服を着てもらっていいのでね、なに、老人の勘が騒いどるもんでね」
どう言う意味だ?と思ったが、素直に従うことにした、服を脱ぎ背中を見せると、すぐに、服を着ていいと指示を出された、言われたとおり服を着て振り返ると、長老が何かを考え込んだ後口を開いた。
「少しお時間いいですかな、あなたの今の状況を話す前に、通称改革者、イレギュラー創造神の話をしなくてはならないのぅ」
創造神?それと私に何の関係があるのかわからないが、この長老もふざけているわけではないらしい、話を聞いた方が賢明だろう。
「うん、話してもらえるかな?私と何が関係あるか知らないけども」
にゃあ、長くなった




