きのう、なに食べた、ドラマ化!
・はじまった!
というわけで。はじまりました。
いやー! ゲイを扱った作品としては、私の中では最高峰の作品なわけですが。
ドラマになるとこーなるかー、って感じでしょうか。
現段階だともう半分くらいは終わってるのかな。9話見てるところ。
見てから感想書きたいなってのもあって、今になったわけなのだけど。
(いろいろあって書けなかっただけなんだけどね! ほんとは一ヶ月前にアップ予定だったんだけどね!涙目)
ああ、私はゲイじゃないんで当事者の意見はわかんないんだけど、こういう「浸透系」の見せ方はありだよねと私自身は思うのです。
え、他にどういう見せ方が? ってのは問題提起型とか、劇場型とかでしょうか?
食べたは、別に他の人と争うわけでは無く、自分の権利を主張するわけでもない。
ただ、好きな相手と生きて、飯を食べて、さらには節約する話だ。
もっちろんゲイコミュのみなさんの意見も是非とも聞いてみたいところではあるのですけれども!
私はこの書き方がとても好きなのです。
原作ではもう五十すぎてる二人ですが、最初のころは43歳だったかな。
ゲイのカップルが、ご飯を作って、笑顔、まんてんまんてんまんてーん!(って、それは女子高生のやろがーってな感じですが)
時代背景としては、ケンジの親が戦前生まれだろう、と言われてるので、時系列的には今のドラマは十年前くらいでしょうかね。
その頃に原作も始まっているので、ほんと、その時代を見ながら書いてるのねぇってすごいと思います。
基本的にはマンガの一話の中で「前半はゲイとしての主人公達の生活」からの「晩ご飯」というのが基本ラインです。
朝ご飯のこともありますが。
飯とマイノリティを結びつけるのは、うまいなぁと思います。
ご飯を食べて、生きている。ということだけで、共通項ができますから。
得体の知れない何か、から、「ご飯を美味しいと思える人達」になる。
そうやって、同じ部分を積み重ねていけば、「性癖以外同じ人間」ってなる……のかはわからないけれども。orz
ちなみに、「夜の事情」とかは、シロさん受けって話はでてるけど、その描写は一切ありません。
まあ、出したら引かれるだろうし、そもそもそういうのって「みんなにとっても秘め事」だから。
当然、描くはずも、必要もないわけです。
そういうのが見たい! っていうお腐れ様もいらっしゃるだろうけど、一般的にはダメかなぁ。
まあ、シロさんちはご飯に気合い入りまくりではあるので。
あんなにご飯真面目につくれませんてばー! って私は言うさ!
レシピ自体は、おてがるだから、試したいよねーって思うのも、売りの一つでございますけどねっ。
つまり、それを真似できないってのは、私が料理下手みたいな感じでしょうかね! いや、レシピがあればやれるんですけどねぇ。はかったりは得意ですからね!
さて、とはいえ、弁護士のシロさんの性格設定が、けっこー「主婦っぽい」ところは親近感はわくのでは無いかな?
一見、「派手な生活をしてそうなシロさん」が実はつつましい生活をしているっていうギャップもよいです。
その理由が「子供に将来養ってもらえないから」という理由であってもね。
お金貯めとかなきゃなぁと、しんみり思わせられます。
それで、ゲイパートに関しては「部外者の私がそうかもー」って思える小ネタがいろいろしこまれていて。
はっとしたりします。
もちろんこれでゲイの深淵を覗いたつもりにはならないけれども、「隔離されたわけわかんない人」って認識が、「料理もする、ちょっと違う人間」に格上げされるわけです。
友達になれとはいいませんが、見たことがあるレベルであることは「初対面のとき」の反応に多大な影響をもたらすわけです。
全く知らない、未知の相手とつながるハードルと、人間らしい生活をしていて「ただ、好きな相手が同性なだけ」の人とつながるそれでは、まったく高さが違います。
ゲイだって、料理も洗濯もするし。もちろん仕事だってする。
生活してる。んですよね。
まあ同性愛排斥の大きな理由は「生理的嫌悪感」とかだろうってのはわかるんだけど(てか、調査とかされてるのかしら)、でも、作中でもよく出てくるけど「その個人」ではなく「同性愛属性」がつくだけで、ひそひそされる現実があります。
まあ、私も同じ会場にいたら「やだっ、もう、口ペロだお! くっそ、オリハタみたいに直接ぺろっとせんかぁーー!(ちなみにビジュアルはおっさんです)。とか思ったりするのですが。(オリハタは、ブギーポップの最初のころのキャラなのさ!)
まあこの作品の神髄は「日常を見せること」に集約します。
それでいて、ゲイだからこそ困ることというのも作中にちりばめるのは、すごいなぁと思うばかりです。
お互い「仕事をきちんとしている」のも大きいですね。
8話では、「一緒に居る努力」の話と「結婚制度」っていうのがでてて、あぁ、なるほどと思わされましたし。
さて、本作では「主人公のシロさん」のほうは若干ホモフォビア的な設定です。
カミングアウトできない、すると絶対悪い事になるって信じている人です。
バレ絶対嫌! ちょーこまるな人ですね。私の友人もそうだったわぁ。
私なんかは「同性愛でも仕事できればそれでいいじゃない?」っていうか「仕事上好きな相手の話をする必要ないよね?」っていう感じなので、同性愛者の仕事上の話については、どこまでが気になるのかもわからない感じなのですけどねー。
異性愛者だと社内で祝ってもらいたい!! みたいな人もいるけど、結婚とか会社関係なくすればよくね? って私などは思ってしまうのです。
格式のある結婚式をするのは、「別れるのを防止するためだ」というような戯れ言を聞いたりもします。
まあ、ドレス姿に憧れはあるにはありますが。
どうしてもウェディングきたければ、東京のデパートでときどきやる、古着市にいけば、ドレス、ウェディングが5000円からだったりっていうCMを昔みました。今やってるかはわかりませんけど。
同性愛者の場合の結婚式、というものを、実は私はよくわかっていません。
同性愛だから別れない、ってことはないですし。
だから、ちゃんと二人で向きあって現状を維持していく感じなわけです。
二人はラブラブすぎますけどね!
カップルそれぞれになるのではありますが。私は「子供が居なくてもつながっていられる関係」に、すごく憧れるのです。
同性がどうかっていうよりは、そっちです。自分も子供できませんからね。
子はかすがいなんていいますけど、「かすがい」って、「蔵とかの鍵みたいなやつ」ですからね? 二人を剥がさないようにするための、「つなぎ」のような役割のモノと言えばいいでしょうか。
それがなくても「つながり続けられる」ことって、世間的には難しいことなのだろうか?
いいや。それをこそ、昨日なにたべた、の二人が物語るわけです。
すごく好ましいカップルだと思います!
・自己主張をできないのはゲイだけでもないのかも
このドラマを見ていて思うのは、同性愛者と、オタク文化って割と似てるよね、ということです。
一緒にすんな! って声が双方からでてくると思うのだけど、それぞれ「成長段階で、スタンダードからこぼれる」ものだと思うので。
最近は、ジャパニメーションとかいって、若い子のアニメ好きも多少好意的に捉えられるところはありますが。
それでもアニメは、アメリカのしか……とか、超人気タイトルだけしか、みたいな人は多いです。
深夜アニメをガチで見てるっていう人はそう多くない。
というか、「なんでこれ、深夜アニメ枠なの? え? どうみたって七時とかだよね?」みたいなのが、深夜にやってるんですよ。
鬼滅とかは、どうみてもナルトとかやってる枠じゃないですか。
コストの問題なんだろうけど、切ない! あんだけエロ要素も恋愛要素もない作品が深夜なんですって。
まあ、鬼の首切り落とすところはアレなんだろうけど、でも、じゃあナルトだっていくらでも相手をやっつけるじゃないのさ。
解せない。
アニメ好きは、アニメ好きの仲間と一緒に集まる。
同性好きは、同性好き同士で仲間と一緒に集まる。
他のカテゴリの人と付き合うのが難しいという点では、似たようなものだと私は考えています。
少なくとも、私が若かった頃は、オタと、非オタで仲良くなってるケースは「別の何かのつながり」があるかないかだったし。
それでもやっぱり、アニメへの偏見と、下に見る風潮というのはあったものです。
逆に言えば、「みな、大衆受けするような話にしかとびつかない」というか、「みんな自分の中の大好きを押し隠して、うわべだけで共通話題をだしていただけ」なのかもしれませんが。
でも、ガチオタって、ほんとそのことが好きすぎて、それ以外にあんまりリソースさけないというか、普通のことなんかおかまいなしで、じょうせいとかまったくわからないわけであるからして、本当に難儀な生き物なのでござる。ふぅ。
そこらへんを上手く調整しながら世の中で生きていけるのが、隠れオタってものだと思いますけれどね。
職場じゃオタバレしたら、死ぬぅっ! って人達ですよ。
ほら。ゲイなの職場でばれたら終わりってのと、似てる! そっくりそっくりっ。
というわけで、ゲイと一緒にオタのことも、受け入れてよ! オタク飯とかでマンガ書き始めればいいのかしら!(すでにありそうだけど)
まあ、きのうなに食べた、おすすめってことで!
・去年流行ったおっさんずラブも、ほもぉだったよね?
ああ、さーせん。ゲイっすね、ゲイ。陽気なもの。
おっさんずラブに関しては、私はアマゾンプライムで一話目を見て、脱落をいたしました。
理由としてはいくつかあります。
キャストとして、部長さん役をやっている方が……
ちょっと前にみた、「ちょっと今から仕事やめてくる」っていう映画の、パワハラ上司だったりするので。
その落差でまず、一撃をくらいました。
仕事辞めてくるの部長が、コレだったら、別の意味で辞めるのかなぁとか思いつつ、ごろごろしてしまうというか。
キャスティングはしゃーないけど、それでも見たタイミングが悪かった。
ただ、まあそれは別として、「おっさんずラブ」は、一定の評価を得ています。
ゲイの人からもいい話しか聞かないのです。
でも、今になると、なんで人気になって、私が嫌だなって思うのかはわかりました。
「おっさんずラブ」は、「恋」をするお話であるということです。
つまりは、ハンタータイム! 人が人を好きになる時間を描いているドラマなのです。
この手のドラマはそれこそ二十年前くらいに、男女間の関係で一世風靡をした月9とかそういうやつです。
当時でも、「おっさんが美女に告白して、しにましぇん」とか言ってたわけですよ。
その派生ということなのだろうと思います。
今時、男女の恋愛は、「ドラマティックに作っても嘘くさくなる」から、「なら、同性愛なら?」という部分もあるとかないとかいう話も耳にしました。
金持ってる部長が、若手に手を出すっていうのが、OKなのか? とかつっこみたいですが「みてねぇ」からなんもいえん。くすん。
でも、その言説は間違いではないと思います。
一般向けに作る上で「リアリティ」という言葉が、ぐぐっとのしかかってくるわけですけれども。
「リアルだと、夢も希望もない」わけです。
そこで、同性愛なら、ちょっとはっちゃけてもリアリティというか、ショーに仕立て上げられるのでは!? というので作られたのがおっさんずラブだと思うのです。
結果的に大成功で「ゲイでも、おっさんでも恋愛は堂々とできる」という希望が、視聴者の中に広がりました。
一話で脱落してる時点で、その作品を語る資格はないのだけど。
なんで、私がおっさんずラブがダメだったのか。
その原因はひとえに「恋」を扱っているものだからだ、ということでした。
ようは、くたびれて今更恋愛とか面倒くせぇ、という感じなのですよ。
恋よりは愛が欲しいのです。
一緒に居てくれて、縁側でお茶のめる相手が欲しいのであって、発情したいわけじゃないのです。
ジェットコースターの様な、ドキドキわくわくの恋など、必要ないのです。
というか、もともとジェットコースターすらあんまり乗りたくないです。
日常だけでいっぱいいっぱいなので、非日常にいくのなら、アロマとかマッサージがいいです!
例えば子供が中学生になる四十代のママさんとかは、ドキドキする恋を見たい、ジェットコースターに乗りたいみたいな風に思うらしい。
純愛ものにはまるのは子育てが終わったお嬢様ばかりだと言います。
そこにはある種の余裕と、人間らしさがあるのかもしれません。
私には残念ながら恋愛を楽しむ余裕というものは無くて、一緒に居てくれる人が居てくれるだけで嬉しくて。
正直「火遊び」とか「不倫」とかする人の気持ちが全然わかりません。
なので、「日常生活」である昨日、なに食べた、はきっと性に合ったのです。
こっちは「恋」の時間は終わっていて、二人生活で「愛」の時間に入っています。
どっちかというと、結婚はしてないけどもう夫婦? で、それでもすれ違ったりしながら、一緒にご飯を食べるのです。
その当たり前なほっこりする時間と、空気感が大好きで、だからこそこちらは安心して見ていることができます。
え? BLに萌えるお前さんが、そっちなのかって?
いや。BLも好きだけど、恋愛でお花畑な子とか、私滅多にかかないもんよ。
男同士で付き合うことは「尊い」と思うけれども、エロ目的はほんとほっとんどなくて。
精神的に行きすぎた友情でええやんと思うのです。
BLの何がいいって、「熱い絡み」も嫌いじゃないけど、どっちかというと「法律で結ばれてない」けど「揺らがず一筋」っていうのが好きなのです。肉体関係関係なく、それを切り離してもお互い一緒にいるのが自然って形のカップルがいいのです。
なので、NTRとかもってのほかです! なので私がBLに願うのは純粋さだったりするわけなのです。(ちょっと一般的な楽しみ方ではないですけれどね!)
さて、とはいえリアルな同性愛者さんは「恋をしたい」ものだろうと思っていますし、さっきのはBLの話ですから、そっちとは分離して考えていただきたいところです。というかリアルな人達に部外者の私がつべこべいう権利も資格もなんもないですから!
みなさん、病気に気を付けて楽しく生きましょう! ってくらいは言ってもいいでしょうか!?
そんなわけで、まったりお食事ライフを今後も楽しみにしようかと思っています!
ラブラブな二人の生活がこのままずっと続くといいよねとか、もう籍いれちゃえよ! とかほんと思うのです。
求愛よりも、そのあと。
落ち着いた生活を見たいのは、私もきっとなろう民だからなのでしょうね。
スローライフ勢なのです。
ドキドキするのは日常の仕事だけで十分ですから! クレームこわいお!
最近ゲイもののドラマとか増えたけど、やっぱりこれが一番大好きでござる。