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女剣士イルザとエルフの少年ナック番外編  作者: すー
1章 第三王子アーベルと婚約者エレオノーラ
2/18

2 アーヴィとエリィの再会。そして街へ!

「アーヴィさま! 今までのお話はもうおしまいにして、わたしと外に出ませんか?」


エレオノーラは太陽のように暖かい笑顔でアーベルを迎えた。


「外……?」

「はい。せっかくこのゾンネンブルーメに平和が戻ってきたんですもの、街の様子をお忍びで見に行きましょう」

「……嫌だよ! (こわ)いよ」


 アーベルはきゅっと目をつむった。


「街の中でだってモンスターが出たりしたし、ちょっと前まではアードラーの兵士がいたんだよ! お城の外は、何があるか分からないじゃないか。 城の中にいさえすれば、まだ安全だよ……」


 渋るアーベルを前に、エレオノーラは、謁見室の窓の向こうに広がる、澄み渡った晴れの空を見た。


「今日はとてもいいお天気ですよ、アーヴィさま」


 エレオノーラはアーベルの顔を覗き込む。


「いろいろなことがあって、怖いのはわたしも同じです。でも、だからといってお城の中にずっといたら、気持ちがおかしくなっちゃいます。大丈夫。わたし、イルザさまに悪漢への反撃方法を教えて頂いたのですよ?」

「えっ……エリィが?」


 きょとん、とアーベルはエレオノーラを見た。そして、ぷっと吹きだす。


「それは、頼もしいね! うん。じゃあ僕、エリィと一緒に行くよ……!」


 話はまとまった。そうして二人は、従者も付けずに、簡素な服に着替えてさっそくゾンネンブルーメの街へと出かけたのだった。


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