再びの出会い
すみません、久々の投稿です!今回短めです!
今日は高校の入学式だ。
入学式前日にあんな目に合うなんて俺ぐらいじゃないだろうか…と朝から少々ブルーな気分になりつつ登校する。
俺がこれから三年間通うことになる高校は地元では、なかなか有名な高校だ。
有名と行っても偏差値が高かったり、いいところのボンボンが行くような学校というわけでもない。
では何が有名なのかというと生徒があまりに特殊なのだ。
学校の名前は、国立日ノ宮高校。
異能を持つ人材を育成することを目的とした高校だ。この学校では上はSランクから下はFランクまでに分けられ、ランクに関係なくクラス振り分けが行われる。
異能。又は魔法。超能力。
23世紀末。
突然、人類を始めとする様々な生き物に与えられた能力。
程度が低く、大多数が使えるものから、難易度が高く、限られたランク以上のものしか使えないもの、中には、血脈に宿る力なんていうものもある。
ただ、能力が使える。
そのこと自体が、限られたものにしかできないため、能力が使える人間と使えない人間の間には大きな差があり、能力をまた人間と、それ以外は住み分けるべきという迫害思考まである。
そんなことを考えてるうちに学校に着いた。
体育館横に掲示してあるクラス分けの紙を見に行くと、俺のクラスは1年3組と書いてある。
入学式の前に靴を履き替えなければならないので下駄箱に向かう。
同じクラスと思われる女子がいたが、知らない顔だった。
特に名前は貼ってないため、適当に突っ込んでおけばいいだろうと思い、空いてるところに靴を入れた。
だが俺より先に下駄箱にいた女子がオロオロとしている。
不思議に思って近づいてみると、靴をどこに入れればいいのか、わからないようだった。
「適当に入れてれば、いいと思うぞ?」
と後ろから声をかけると、びくっとこちらが驚くぐらい、肩を震わせ勢いよく振り向いた。
振り向いた彼女は、蒼玉のような瞳と艶やかな黒髪を揺らしながら
「あ、ありがと、う…」
と顔を真っ赤にしつつ言った。
…かわっ…じゃなくて
「どういたしまして」
それにしても、見覚えのあるような顔だ。いや、こんな可愛い子見たら忘れないと思うんだけど…
「あの、同じクラス、ですよね?一緒に、行きませんか?」
と鈴を鳴らすような綺麗な声で言った。
「いいぞ」
そう答えると、心底嬉しそうに微笑んで、綺麗な髪を揺らしながら
「私、巫 雫月と言います。これからよろしくお願いします。」
「俺は石垣 悠人だ。よろしくな」
まとまりがいいところで切りました。ようやく、主人公のフルネームが出せました