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俺の肉まん

3話目です

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ガタン!ガタン!ガタン!

激しい揺れに起こされる

目を開くと雲ひとつ無い青空

ガタン!ガタン!

背中には藁が敷かれておりとても気持ちが良い!

藁を押しつぶしながら

ゆっくりと体を半身起こす

ガタン!ガタン!


「おぉやっと起きたか兄ちゃん!」

麦藁ぼうしを首にかけ馬に乗っている

若い男がいた

その馬がこの藁が積まれたタイヤ付きの

荷台を運んでいる

「兄ちゃん倒れとったもんで乗っけたったわ!

俺はこの先の村までだけど兄ちゃんも

そこでいいか?」

「あぁ…じゃあそこまで!」


まだ脳が活動を始めていない

麦藁ぼうしの男は馬を器用に乗り話しかけてくる

「兄ちゃんなんであんなとこに倒れとった??」

「あぁ実は暗黒軍退治に出かけてたぬきに騙され…」

「はっはっはっはっ!!

兄ちゃんがあの暗黒軍を退治だって!

それはなんの冗談だよ!兄ちゃんごときで

退治できたらもうとっくに退治してるって!!」

男は体を仰け反らせ高笑いしている

確かに今考えてみれば暗黒軍の事は何も知らない

「まぁ兄ちゃんその意気込みはいいと思うがな!

よしそろそろつくぞ!!」


藁から立ち上がり目の前の光景に驚く

見上げるほどの門にはほのか村と大きく掘られており

巨木の塀が村全体を囲んでいる

村の中からは煙が立ち昇っており

馬が門の下をくぐり抜けると一気に村の光景が

目に飛び込んでくる

たくさんの屋台に大通りを歩く多くの人々

全ての建物は和風の木製でとても高く大きい


すると鼻の中に一気に中華の匂いが入る

ぐぅ〜〜〜〜〜〜!!!

そう倒れた一番の理由は空腹だ!!

口は唾液で溢れ背と腹がくっつきそうだった

腹の音は村の活気に消され響かなかったが

「兄ちゃん腹減ってんのか!ちょっとこい!」

そういうと村の門番に馬を託し

俺も藁からおり麦藁ぼうしの男は手藁をひき始めた

「ここはほのか村だ!人が多くとても活気付いている

村名物の肉まんは絶品だぞ!!」

門からすぐ近くの屋台で肉まんを二つ買ってきた

両手に一つずつ肉まんを持ちこっち向かってくる

そして一つが飛んできた!

「ほら!兄ちゃん食え!うめーぞー!!

ところで名前は??」

「アツアツアツ!あぁ名前はゆうぞら

肉まんありがとう!」

「ゆうぞらかぁいい名前だぁ!

俺は比武 三太(ひぶ さんた)だ!」

三太さんに感謝しながら肉まんを両手で持つ

両手では収まりきらないほどの大きさ肉まんに

顔を近づけ湯気に耐えきれず目をつむり

口を目一杯開けかぶりつく!

パクっ!

だか口には何も入ってこない

もう少し奥だったかぁ

今度は少し奥をめがけかぶりつく

口に何も入ってこない

それどころか手に感触がない

急いで目を開けるその時

「くそ!またあいつらだぁ!」

三太の視界の先の三階建ての建物の屋根を見上げると

俺の肉まんを咥えた

若い短髪の男まさりの女がこちらを見ている

咥えている肉まんを手に持ち替え

「へっ!」

そう言い残して屋根から屋根に飛び移り

すぐに姿を消してしまった

「あぁ俺の肉まんがぁぁぁあ!!!」

俺は膝から崩れ落ちたもう立ち上がる

力は残っていない

「唯一この村の欠点といったらあいつがいる事だな

あいつは門木 井筒 (かどき いづつ)

いづつとは幼馴染だか昔からよく物を盗んでいたが

最近じゃ誰も止められなくなっちまった」

「たくさんの人が集まれば捕まれられるん

じゃないか?」

「いや!いづつは昔から足が早かったが

最近じゃ人とは思えんスピードで移動している

村の中にいづつの足が光ってるというと

わけのわからん事を言う奴まで出てきた」


ドキッ!

思い当たる節があり

俺は自分の斧を想像した

「門木井筒と会うにはどうすればいいんだ??」

「場所が分かれば苦労はせん…」

三太は再び買った肉まんをこちらへ投げてくれた

俺は門木井筒の登場により

空腹を忘れていたがすぐさま口へ運ぶ

「うめぇぇええええええ!!!!!」

もう昼過ぎをまわっていた

今日始めての食事では感動を覚えた

「じゃあな!ゆうぞらまたどこでな!」

三太にしっかりとお礼を伝え別れた


その後さらに肉まんを3つ食べた……


三大からほのか村の地図をもらい

今日の夜はどこですごそうか探す

地図を見ながら歩き

「旅人歓迎宿泊無料?!」

この文字に惹かれ

暖簾をくぐり抜け周りをよーく見渡す

「変なたぬきとかがやってねぇよなぁ?!」

人気は少なかったが中は綺麗で店のおばさんに

案内をされ部屋に入る

「さすがにどこも何かあるわけじゃねぇーよな…」


そんなフラグを立てて

体を布団に入れると何も考える余地もなく

すぐさま眠りに入った……









































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