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型だけきびだんご

書いてみました

読んで頂けると嬉しいです

コメントどしどしお願いします

ガタン!ガタン!

気がつくと周囲は暗く何も見えない

そして船にでも乗っているかのように揺れる

手、足が十分に伸ばせるスペースはなく

時々鳴る何かにぶつかる音

その音が繰り返される

しかしその時音は鳴り止み揺れもおさまった

そして次はまた違う揺れ方を始めた

何かに持ち上げられているのだろうか

その揺れはすぐおさまり

少し会話が聞こえてくる

「この………斬る………」

ん?斬る?

確かに斬ると言う言葉が聞こえた

次の瞬間

今までの暗黒が切り開かれ上から光が差してくる

体全て光に包まれ周りを十分に確認できる

目の前を見るそこには

俺に向かって斬り落とされただろう日本刀が

俺はすぐさま状況把握に入る

何かを斬ると言う会話

目の前には切れ味鋭い日本刀

これは………殺される!


すぐさま立ち上がろうとするが

足場がぬかるみうまく立ち上がれない

それでも立ち上がると

右には日本刀を持った今にも倒れてしまいそうな

ほど歳をとったおじいさん

左には驚きで尻もちをつき

その反動で腰骨折れてないか心配になる

おばぁさんそして下には

俺がここまで入っていたと確認できるほどの

大きさの半分に割れ果汁が溢れている 桃!?


「おじいさんおじいさん子供が出てきたよ」

なんか話し出したぞ

「おばぁさんおばぁさんこれは子供のいない

私たちへの神からの贈り物じゃろうか」


待て待て待て俺には

ちゃんと親がいる………?!

「名前………」

思い出せないそれどころか何処に生まれ

どのように育ってきたのか思い出せない…


「おじいさんこの子まだ名前がないねぇ」

「おばぁさんそうじゃったのぉん〜じゃ

桃から生まれた子じゃから

ゆうぞらっていうのはどうじゃ」

いやそこ桃太郎だろう!!!!!

ゆうぞらって桃の品種じゃねぇか!!

だかその瞬間今までの状況がはっきりと理解できた

運ばれてきたあの揺れ

そしてなぜ切られたのか

「完全にも・も・た・ろ・うじゃねぇーかー!!!!!」

「お主の名前はゆうぞらじゃよ?」

そうゆう事じゃねぇーよ!


桃太郎って犬、猿、キジつれて鬼退治にいくんだよな

なら一つ確認しなければ

「なぁおじいさんまさか

鬼に襲われて食料や宝奪われたりしてる??」

「鬼??鬼などこの世界にはおらんぞ

でも食料や宝は確かに奪われたのぉ暗黒軍に……」

暗黒軍??何そのめちゃくちゃ強そうな敵

「彼らに奪われてからというもの

毎日毎日食料が足らず満足に食事ができないのじゃ」

っていう事は俺暗黒軍退治にいかなければいけないのか!

まぁ桃太郎も運命には逆らえなかっただろう

俺もこの運命に従うかぁ


「ゆうぞらよぉ

お腹空いただろうご飯できてるぞぉ」


そこから1月はたっただろう

おじいさんおばぁさんの手伝いをしながら

暗黒軍に向けて訓練をしている

「はぁ!はぁ!はぁ!」

これでも毎日真剣に取り組んでいる

木刀での素振り100回

山登り 川泳ぎ 薪割り

筋肉もだいぶついてきたそして何より

「ゆうぞらよぉ 薪を割ってくれぬかぁ」

「オッケーわかったよ!」

切り株に薪をのせ斧を頭の上まで持ち上げ

力を込めると斧の先端が赤色に輝き

自分の力じゃとうてい出ないだろうスピードで

薪に斬りかかる

斧は薪を通過し減速する事なく切り株に

到達そのまま厚さ50センチはあろう

切り株もなんなく真っ二つ

そのまま地面深くに刺さる

「まただよ…」

どうやらスキルらしきものが身についたらしい

家にある日本刀では発動しない

斧でしか発動しないのだ



「ゆうぞらご飯じゃよ」

「おう!」

「ゆうぞら薪を割ってくれ!」

「おう!」


そんな生活を続けて約一年ほどたった

今でも少し考える自分の本当の親は誰か

元はどこで育ったのか

そしてどうして今桃太郎のような世界にいるのか……



力はどんどんついていき

薪割りはもう両手ではできない

「よし今日もやるか」

いつも通り切り株に薪をセットする

そしていつも通り斧を頭の上まで持ち上げ

力を込めると今まで赤色だった光は

金色に包まれ薪、切り株をすぐさま通りすぎ

あっという間に地面に到達

勢いはおさまる事なく突き進む

地面斧がついた時点で手は離していたが

斧は地面3メートルほど潜ったいった

「強過ぎたか…」

そして2日かけて穴掘りとりだした

そのことがあってから

片手 指4本 指3本

徐々に指を減らしていき

今では指1本で十分なほどだった


そんなある日

コンコンコンコン!!

「村長!暗黒軍から手紙が届きました」

中年の男が息を切らし訪ねてきた

っておじいさん村長だったんだ


・お前らの村に再び襲いにいく

宝1トン食料2トンを準備しておけ

さもなくば村はなくなる


宝1トンってあるわけないだろ

だかこれを待っていた!

「おばぁさんおじいさん俺暗黒軍退治に行くわ!」

「本当か!ゆうぞらお主の力なら

倒せるかもしれんのぉ頼んだぞ!」

少しも止めてくれないじゃん……

「ゆうぞらじゃこれを持って行き」

そういっておばぁさんは古びた巾着に

丸い団子を入れ渡してくれた

「これってまさか!」

「ゆうぞらよこれは団子型

回復ポーションじゃ暗黒軍に攻撃されたら

これで回復するんじゃよ!」

嘘だろ!ここは完璧きびだんごだろ!

回復ポーションってめっちゃ助かるけど!

「まぁいい じゃいってくるわ」

「おいおいゆうぞらよ武器は持ってかんで良いのか?

うちに代々伝わる日本刀を持って行けよぉ」

「いやおじいさん俺はこっちの斧の方がいいんだ!

じゃ絶対倒してくるからな」

「気をつけるじゃよ〜」

徐々におじいさんおばぁさんの姿は見えなくなる

俺は不安ながらも内心ワクワクしていた

そして重要なことに気がつく

「暗黒軍ってどこにいるの?」
































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