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-Prologue-
大海原に浮かぶ孤島……。
そこには政府が所有する、極秘の研究所が存在する。
その施設で行われている研究内容は不明。知るのは一握りの人間のみ……。
それが人々の為に造られていたのか、それは定かではない。
しかし、結果的に最悪の惨劇を巻き起こす事になる……。
「脳内にチップは取り込み済みです」
巨大な研究室で大勢の研究員が目まぐるしく動き回り、その一角で、数名の研究員がカプセルを見守っていた。中には妙齢の男が寝かされ、ミミズの様なケーブルが幾つも繋がれている。
「よし、イメージを取り込め。細胞変化の限界値を計測する」
研究員の男が指示を出し、側にいた女性がパソコンを素早く打ち込む。すると、カプセルの中で即座に“変化”が始まった……。
男の体は気味悪く歪み、奇怪な形へと変化していく。
それを見て、研究員の一人は素晴らしい、と声を漏らす。
不気味な笑みを浮かべながら……。