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転生令嬢の本領発揮  作者: 田中響


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第26話 教育改革

3日間の雪まつりは、大盛況のうちに幕を下ろした。

アーサーの提案のおかげで、辺境領の財政状態も大幅に改善し、財務書類をつけていたマーガレットは思わず笑みがこぼれた。

(これなら、辺境領に新しい学校が作れるわね)

この世界の識字率は50%程度であり、簡単な文字や数字は読めても書くことはできない者も多い。

前世で高等教育を受けたマーガレットは、その重要性を理解しており、以前から辺境領に学校を設立したいと考えていた。

裕福な家の者は高額な学費や下宿代を払って王都にある学院に通えるが、農民が大多数を占めるノースフォード辺境領では不可能だ。

そこで、マーガレットは辺境領が運営費を負担し、領民が無料で通える公立学校を作ろうと考えていた。

しかし、今までの辺境領の財政状態では難しく、教育の重要性は理解しても貴重な労働力である子供を学校に通わせる家庭は少ないため、机上の空論だとして実行できていなかった。

だが、農業改革で収穫量が増え、特産物の販売で領民の収入も増加している。

また、雪まつりで辺境領の財政状態に余裕ができた今なら可能だと考えたのだ。

さらに、冬の後半に差し掛かる今から準備をすれば、春の開校に間に合う。

マーガレットは提案書を書き上げると、アーサーの部屋に向かった。


アーサーの部屋を訪れたマーガレットは、いつものように彼に提案書を差し出した。

目を通したアーサーは、一つ頷く。

「なるほど。ノースフォード辺境領の財政状態が改善して領民の収入も増加した今なら、辺境領が資金を負担することも、親が子を学校に通わせることもできて運営が成り立つわけか」

提案書には書いてないにも関わらず、自分の考えを汲み取ったアーサーの指摘にマーガレットは驚いた。

「(雪まつりの時のアイデアもそうだけど、アーサー様は本当は能力が高いのだわ)おっしゃる通りです」

「分かった。学校の設立を許可しよう。私にもできることがあれば、遠慮なく言ってくれ」

「ありがとうございます」


アーサーの許可を得たマーガレットは、プロゾン商会のイーロンに手紙を出す。

翌日、早速イーロンがやって来た。

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