新しいシリーズです。中濱万次郎を放談調にまとめました。
江戸の末期土佐から漁に出て漂流、万次郎の数奇な運命の始まりです。
訂正があります。前回2025年08月23日 11時05分投稿の 放談第13話は 放談第12話の表記の誤りでした。内容は第12話の内容となっております。
放談第13話: ~帰ってきた万次郎(その3)~
*アメリカの恩沢*
~~この放談シリーズはAIとの対話形式エッセイです~~
放談者: Sir***AI ChatGPT
MrO**大畑 直晴 昭和20年生 80歳 宮城県在住
MrO**前回は(その2)が無事終了で今回は(その3)になりました。
万次郎にとって、ホイットフィールド船長は神とでも崇めたい人物でしたね。
Sir***さあ、最高の教育を受け『バートレット・アカデミー』を首席で卒業した万次郎はその後どうしましたのでしょうね。話を急ぎましょう。
⋆⋆⋆⋆⋆船長夫人の励ましと3度目の捕鯨へ ⋆⋆⋆⋆⋆
Sir***1846年(19才)5月に首席で卒業してからは万次郎は船長の農園でしばらく仕事の手伝いをしようと考えていた。
MrO**ちょうどホイットフィールド船長は新しい捕鯨船で出航中でしたね。留守宅には再婚した船長のアルバティ-ナ夫人と生まれて間もない幼児がいる。女手一人では大変なこともあったから夫人を助けようと心に決めていた。
Sir***船長不在時の大切な留守番役だった。
MrO**これまでの御返しの幾ばくかでもしようと思っていたのでしょうね。
Sir***ところがここに意外な話が舞い込んで来た。それは万次郎の能力を買って新造捕鯨船『フランクリン号』の副船長格で乗ってくれないかという誘いだった。
MrO**万次郎は困惑したのではないですか。ホイットフィールド船長は捕鯨で遠洋航海中、留守宅は生まれたばかりの幼児と夫人がいる。とても捕鯨船に乗って遠洋航海に出かけられる話ではありませんね。万次郎は当然お断りですよね。
Sir***万次郎はアルバティ-ナ夫人に副船長格で乗船を誘われたことを話してはいない。・・・・・・ところが夫人はこのことを知っていたのさ。
夫人は「ジョン・マンあなたが捕鯨船の副船長で乗ってくれないので困っているという船主の相談がありましたよ、と万次郎に言ったのさ。
MrO**万次郎は隠しきれずに事実を話した。夫人から返って来た答えは意外なものだった。
MrO**夫人の答えは?
Sir***夫人の答えはお乗りなさいだった。むしろチャンスは逃すな、それがヤンキー魂だと激励してくれるありさまだった。夫のホイットフィールドもそれを望んでいるはずだ、とも。
MrO**夫人の励ましで万次郎の心の迷いは吹っ切れた。
Sir***万次郎は3度目の捕鯨船の乗組員になった。それも副船長としてだった。
MrO**「フランクリン号」と言う最新鋭船で副船長・準一等航海士資格での乗船。時に1846年万次郎19才5か月だった。
Sir***この捕鯨船の乗組員として世界を回り各国の事情を知ることが出来た。万次郎はこの時代はアジア諸国に西欧の旗が翻り、植民地とされ食い物にされている事実をつぶさに見ることになる。
MrO**万次郎はアメリカで学んだ民主主義と現実のギャップをみましたね。
Sir***日本も遅れをとると、このアジア諸国の二の舞になりかねない。アジア諸国の悲惨さと鎖国日本を重ねて、万次郎はどんなに心を痛めたか想像に余りある。理想と現実の落差の大きさに息を吞む思いだったろう。
MrO**日本のこのままでは植民地にされてしまう、という危機感がよぎり、万次郎はさぞかし日本に帰りたかったでしょうね。それも一刻も早く。
Sir*** わしもそう思う。いや、帰らねばならないと使命感があったはずだ。それには何より帰国の資金が欲しかった。
⋆⋆⋆⋆⋆ホイットフィールド船長の勇断⋆⋆⋆⋆⋆
MrO**万次郎ははやる胸を抑えて帰国のチャンスを待った。
Sir*** 漂流する自分を救助して、長年お世話になり『バートレット・アカデミー』で学ばせてくれた船長にこれ以上の経済的な迷惑はかけられない。帰国資金は自分で働いたお金で、と決めていた。
折も折、1848年21才の時、カリフォルニアで金鉱が発見されアメリカ中が沸くゴールドラッシュ[2]が忽然と起きた。
MrO**Sir、ようやくゴールドラッシュの話になりましたね。万次郎とゴールドラッシュが何処で繋がるんだろうを心配でした。
Sir***どうだね、もう一度「Oh My Darling, Clementine(愛しのクレメンタイン)」歌ってみるかね。
MrO**歌いたいけども、お茶の時にでも歌います。万次郎に帰国資金を稼ぐチャンス到来ですね。万次郎にとってはゴールドラッシュは天啓だった。そうですよね。
Sir*** ここで万次郎は帰国の資金を稼ぎ出そうと思ってカルフォルニアに金鉱堀に行くことをホイットフィールド船長に相談した。船長は快諾してくれたけど、船長の思いは複雑だったに違いない。
MrO**船長の複雑な思いとは?
Sir***万次郎は成長し日本に帰ろうとしている。日本に帰ってこれまで学んだことを実践しようとしている。もう万次郎は自分の手元には帰ってこないだろう・・・・・と。
MrO**船長は快諾したが、ほんとうは寂しかったかも知れないですね。万次郎もきっと後ろ髪を引かれる思いだったろう。
Sir***そこは船長だね、万感の思いを断ち切っての快諾だったと思うがね。
⋆⋆⋆⋆⋆万次郎とゴールドラッシュ ⋆⋆⋆⋆⋆
MrO**これが、万次郎がゴールドラッシュの金鉱山に入山したいきさつだったわけですね。
Sir***入山に際しても万次郎は航海術、測量術、高等数学、近代史、天文学と専門書を持ち歩き身辺から話すことはなかった。
MrO**Sirの説明がなかったら私は万次郎の思いをずっと理解できなかったでしょうね。それで資金は稼げたのでしょうか。
Sir*** いくら稼げたかって?、興味あるところだね。これを話すには入山者に3つのタイプがあることを知る必要がある。
MrO**その3つのタイプとは?
Sir***1つは山腹を流れる川の砂利をザルで掬い砂金を採る方法、これは労力は軽いが収穫はあまり期待できない。2つ目は現地で経営者に雇われて採掘工となって金を採掘するタイプだ。雇い主に25%のリベートを払う必要がある。
MrO**なるほどね。日本の金鉱山の採掘とは違いますね。
Sir***日本の金の採掘は低賃金で自由を奪われた労働者で一生働き詰めだった。強制労働で命との交換だった。労働者は幕府が全国からかき集めた無宿人たちだった。松本清張の『佐渡流人行』に鑿とハンマーをあてがわれて狭い坑道を褌一本で掘り進む囚人たちの凄惨な姿が描かれている。
MrO**アメリカの一攫千金で集まった労働者と、日本の金採掘はかなり異なりますね。
Sir***ゴールドラッシュでの金採掘法の3つ目は完全な一匹狼タイプ。誰の助けもなく、裸一貫で入山し金鉱を掘り当てようとする人間だ。これは労力は甚大だがこれで金鉱を掘り当てれば、採掘権料を支払えばあとは全部自分のものになる。一攫千金タイプだ。
MrO**万次郎はどちらのタイプでした。
Sir*** どっちだったと思うかね。
MrO**そうですねぇ。万次郎はとにかくお金が欲しかったのでしょうから一匹狼タイプでは?
Sir*** いい線行ってるね、実は初めは雇われての採掘工だったが、採掘の要領を覚えると独立して一攫千金を狙ったようだ。
MrO**意外に万次郎はやりますね。それで、稼いだお金は?
Sir*** 万次郎の日記にこうある。
『金を金座に直する(交換する)一日に銀20枚~25枚を得、また空手なるときもあり。合計70余日で銀六百を得る」とある。1日の収入は諸経費を除くと八ドルで、稼いだ金は六百ドルだった。
⋆⋆⋆⋆⋆万次郎の帰国準備 ⋆⋆⋆⋆⋆
MrO**これは帰国資金に十分なお金だったのでしょうか?
Sir*** いや、必ずしも充分ではなかったようだ。しかし高望みはしなかった。600ドルを手に鉱山を下りサンフランシスコ戻っている。
MrO**それから万次郎はホイットフィールド船長のところへ戻ったのですか。
Sir***初めは戻ろうと考えていたようだが、ホイットフィールド船長の元へ戻りはしなかった。
MrO**戻ればよかったのに。
Sir***サンフランシスコで読んだ新聞に大変な記事が載っていたのさ。
MrO**何ですかその大変な記事とは。
Sir***「大統領と議会はアメリカ東インド艦隊を日本に派遣することを決定」という記事だ。
MrO**エッツ、そんなことが載っていたのですか。万次郎はさぞ驚いたことでしょうね。これはアメリカが日本を植民地にしようとしていることではないですか。
Sir***そうとも限らんが、アメリカが日本に開国を求めて来ることは確かだ。
モリソン号事件[1]のように対応を誤れば戦争になるかもしれない。
MrO**万次郎は一刻も早く日本に世界の情勢を知らせなばねばならないと思った。ホイットフィールド船長のところへ戻る余裕はありませんね。そうですよね。
Sir***万次郎は即座に帰国しなければいけないと決意してハワイ航路の船を探し乗り込んだ。ハワイオワフ島に着くと、稼いだお金で万次郎は書籍と上陸用ボートも購入している。資金が許せばもっと書籍が欲しかったに違いない。
MrO**上陸用ボートですか。
Sir*** 捕鯨船に乗っていた経験から、万次郎は琉球の海が遠浅なのを知っていて、商船では上陸できないことを知っていたのだろうね。そのために、上陸用のボートを購入したのではないか。その命名がいい。「アドベンチャー号」という。この名こそ万次郎の滾る心の表れだね。
MrO**いかにも海の冒険男らしいそれでいて綿密な計画ですね。しかし、私たち上陸用とはいえボートいうと手漕ぎの小さな舟のイメージですがこの程度の舟で上陸できるんでしょうか。
Sir***我々のイメージはボートは小舟だが、「アドベンチャー号」は中古とはいえイギリス人がアメリカで購入した小型の帆船で外洋型のものだった。100マイルや200マイルは容易に帆走できる堅牢なものだ。200マイルといえば約320㎞だ。充分な能力を持つ上陸用ボートだったのさ。
⋆⋆⋆⋆⋆万次郎ペリー艦隊来航計画を知る ⋆⋆⋆⋆⋆
MrO**上陸用としては充分ですね。
Sir***ここで万次郎はサンフランシスコの地元紙「フレンド」の編集長から重大でより具体的な情報に接する。編集長が言うのには「アメリカ合衆国は、捕鯨船の補給基地確保のために、近く東インド艦隊を、日本に派遣する。日本の開国はそう遠くない」という情報だった。
MrO**近々とは第一級の情報じゃありませんか。アメリカの意図も捕鯨船の補給基地確保のためとはっきりしている。植民地を欲しがっているわけではないらしい。
Sir***第一級を越えた特級の情報だね。編集長の狙いは情報提供をし鎖国の日本に帰るより日本が開国するまで待てという帰国を翻意させるための忠告だっららしい。
MrO**万次郎はこの情報にどう接したのでしょうか。編集長の忠告に従いましたか。とても開国までは待てませんよね。
Sir***そうさ万次郎が考えたのは、編集長の意図とは真逆だった。もし日本がアメリカの要求を拒否したならばアメリカは武力を行使するだろう。戦争になる。戦争にしてはいけないと考え、帰国の意思はますます強まった。
MrO**早く日本にこのことを知らせねばならない、万次郎の焦りにも似た気持ち分かりますね。
Sir***この情報は帰国延期ではなく、むしろ帰国督促と考えたのさ。万次郎は日本近海まで行く商船の出るのを待った。おりから、ホノルルから上海行きの商船「サラボイド」号が出る話を聞き、「サラボイド」号のホイットモア船長に必死の懇願しての働きながら乗せてもらうことにした。
MrO**それはよかったですね。
Sir***万次郎はホノルルで調達した上陸用ボートに書籍、食糧、水を詰め込んだ。時は1850年9月、万次郎23才、漂流して数えて4度目の出航だった。一緒に買い込んだ鉛筆、ノート類も詰め込んだ。鉛筆は筆よりはるかに便利で使いやすかった。
MrO**書籍類は万次郎の命の次に大切な宝物でしょうから、ボートに積む際に汐水対策に特別な工夫をしたのでしょうか。
Sir***万次郎の書籍に対する愛着は群を抜いていた。油紙に何重にも包んで汐水に濡れても大丈夫なように完全防備をした。万次郎は書籍は命に次ぐ大切なものだった。
MrO**ゴールドラッシュげ稼いだお金をあらかた使いましたね。ホノルルから日本までの旅費はあったのでしょうか。
Sir*** ボートや書籍などの購入でお金は尽きたらしい。そこで万次郎は琉球の近海まで働きながら乗せてもらうことにしたのさ。きつい労働も意に介さなかった。
⋆⋆⋆⋆⋆漂流仲間との再会 ⋆⋆⋆⋆⋆
MrO**万次郎はここで漂流した仲間と感激の再会を果たしていますね。
Sir*** ここでオワフ島にいた漂流した土佐の漁師仲間3人と会う。実に9年ぶりの再会だった。
MrO**会えたのは3人ですか。
Sir***漂流のとき万次郎と共に救助されたのは計5人だった。この9年の間に筆の丞は伝蔵と名を変え、五右衛門と共にオワフ島に止まっていたのだよ。
MrO**9年も伝蔵と五右衛門は日本近海へ行く船を待っていた。
Sir***重助は漂着から5年後に病死、もう1人の寅右衛門はそオワフ島で結婚し妻子がいたのでそのままオワフ島で暮らしていた。
MrO**9年の歳月を感じますね。
Sir***聞くと寅右衛門は日本には帰らずにオワフ島に永住するという。伝蔵と五右衛門と万次郎の3人は一緒に帰国を目指すことになった。3人の帰国の夢が叶えられるといいですね。
MrO**いよいよ万次郎、念願の日本へ向けての出航です。日本で万次郎を待っている出来事は何でしょうね。興味津々です
Sir***ここで万次郎は一番大事な人へ手紙を書いている。それは片時も忘れたことのないホイットフィールド船長に出す手紙だった。別れの挨拶もせず帰国する切ない心情が縷々綴られている。
⋆⋆⋆⋆⋆ホイットフィールド船長への手紙 ⋆⋆⋆⋆⋆
「あなた様は、私を子供から大人になるまで育ててくださいました。その御恩、ご親切を決して忘れることはないでしょう。私はこれまで何の御恩返しをすることが出来ませんでした。そして今、私は伝蔵、五右衛門と供に故国へ帰ろうとしています。
ご挨拶もせずに帰国することは決して許されることではありません。しかし、人間としての善意を失わずにおれば、やがて世の中が変わり、再びあなた様にお目にかかれる日が来ると信じております。・・・・」
MrO**万次郎の筆舌に尽くしがたい断腸の思いがこの手紙に述べられていますね。ホイットフィールド船長とお会いすることは金輪際かなうことはないと思われていた。
Sir***しかし・・・・・・。
MrO**しかし・・・・・・何でしょうか。
Sir***運命の神はここでも万次郎に味方をしてくれた。
MrO**ホイットフィールド船長と再会かなったとでも?
Sir***そうさ、そうなんだ。はるか後年の1870年に万次郎は普仏戦争視察団としてヨーロッパへ派遣される。
この際にニューヨークに滞在し、ニューベッドフォードに足を運び、ホイットフィールド船長とアルバティ-ナ夫人と再会を果たしたのさ。
MrO**劇的な再会でしたね。
Sir***この再会の話は後編にゆずるとして、日本へ向けての出航した万次郎、
おそらくこれまでに勝るとも劣らない波乱が待っていると思うがね。
MrO**次回はいよいよ日本上陸です。万次郎の波乱万丈はまだ続きますね。
Sir*** これでますます万次郎から目を離せなくなった。まるで自分が万次郎になって冒険しているようだ。
MrO**話は尽きませんがここで一息入れましょう。
お茶をお淹れします。これ塩竃特産の “笹かま”です。おつまみにどうぞ。
Sir***戴くよ。今回はわしが一句披露するよ。いいかね。
MrO**エッ!。Sirがですか。これは正座して聞かなくてはいけませんね。お願いします、どうぞ。
Sir*** 万次郎 冒険男の 船出かな Sir
どうかね。
MrO**パチパチ。万次郎の冒険心Sirに乗り移りましたネ。次回もよろしくお願いします。
Sir***次回はいよいよ琉球上陸だね。楽しみだ。
⋆⋆⋆⋆⋆[注] ⋆⋆⋆⋆⋆
*[1]モスリン号事件:1837年アメリカ合衆国の商船「モリソン号」を日本が砲撃した事件。日本人漂流民7人を乗せていたがイギリス軍艦と勘違いし砲撃を行った。
参考:フリー百科事典『ウィキペディア』
:『ジョン万次郎の羅針盤』中濱武彦 ㈱冨山房インターナショナル
2020年
:『私のジョン万次郎』中浜 博 小学館 1991年
放談第13話: ~帰ってきた万次郎(その3)~
*アメリカの恩沢*
6513 了
R7.7.25 16:30
次回予告
放談:第14話 ~帰ってきた万次郎(その4)~
⋆⋆⋆⋆⋆放談スタイルのSirの提案 ⋆⋆⋆⋆⋆
⋆⋆⋆⋆⋆ジョン万次郎琉球上陸(Sirのレポート) ⋆⋆⋆⋆⋆
⋆⋆⋆⋆⋆琉球の風土気候と温和な人間 ⋆⋆⋆⋆⋆
⋆⋆⋆⋆⋆持ち帰った書籍類 ⋆⋆⋆⋆⋆
⋆⋆⋆⋆⋆薩摩藩の取調べ(私のレポート) ⋆⋆⋆⋆⋆
⋆⋆⋆⋆⋆日本近海の捕鯨船の出没 ⋆⋆⋆⋆⋆
⋆⋆⋆⋆⋆島津斉彬の取り調べ ⋆⋆⋆⋆⋆
⋆⋆⋆⋆⋆島津斉彬の「送り状」 ⋆⋆⋆⋆⋆
⋆⋆⋆⋆⋆万次郎と吉之助の2人の生年月日 ⋆⋆⋆⋆⋆
⋆⋆⋆⋆⋆勝海舟と西郷隆盛の会談 ⋆⋆⋆⋆⋆
⋆⋆⋆⋆⋆長崎奉行所の万次郎(Sirのレポート) ⋆⋆⋆⋆⋆
アメリカ的な「チャンスを逃すな」という精神とアルバティーナ夫人の励ましが、万次郎は3度目の捕鯨へ。ゴールドラッシュに「帰国資金を得る」という目的で出かけます。歴史的なペリー来航の情報を前に帰国の決意が固まります。漂流仲間との再会と別れも描きました。
お時間のある時、お読みいただければ幸いです。