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【意念標準模型組立理論】3ページ目


意念いねん標準模型ひょうじゅんもけい組立理論くみたてりろん


著者:089号



 この世界は、『エーテル』と『魔粒子』、そして『万物の意念』で構成されている。

 それらが『標準模型』と呼ばれる17個の素粒子を作り出し、意図的に組み立て、あらゆる物質や現象を作り出す。


・『意念』とは、魔粒子を含むあらゆる存在が持つ『こうあろう』とする普遍的性質であり、これが意識の本質である。


 魔導(まどう)傑出(けっしゅつ)生物、または魔導傑出物質の『意念』により、『エーテル』が術式を形成し、『魔粒子』が標準模型に変換され、『12種のフェルミオン(物質を作る素粒子)』の必要数を生成し、『5種のボソン(力を伝える・質量を与える素粒子)』を意図的に操り、この標準模型を組み立て、物質を生成し、魔法を発生させるメカニズムとして振る舞う。


 この『エーテル』と『魔粒子』が17種ある素粒子を形成し、そうして作られた宇宙のあらゆる存在の意識をも形成している。


 我々が思考し活動出来るのも、エーテルと魔粒子に作られた意識によるものである。


 意識が形成されれば、標準模型の組み立てが可能であり、魔法を扱える理屈に行き着く。


 この意識には質量が存在せず、エネルギーも存在し無いので、名称に困る所ではあるが、簡単に言えば『物質の持つ性質』であり、呼称するとすれば『意念』である。


 『意念』を身近な事で例えると、例えば手術などで臓器を移植した後で、ドナーの記憶が患者に移った事例などが挙げられる。しかもそれは、脳でなくとも、他の臓器でも起こりうる。


 これは我々が体内で生成している魔粒子が、我々の記憶と密接に関わっている証拠となり得る。




・エーテルと魔粒子は観測者の意念に反応し、素粒子の状態を変化させる


 これにより、二重スリット実験で『電子は粒子でもあり、波としても振る舞う』という現象が説明出来る。


 この2つの状態を合わせ持つ電子が、観測者の『意念』を読み取り、それが『電子の意念』として、その影響を受けて存在確率の式を変えてしまうのである。


 つまり観測者が、波として観測したければ電子は波に、粒子として観測したければ電子は粒子となる。


 また、量子の位置と運動量を測定する時、両方を同時に1つの値に測定することが出来ない『不確定性原理』というものもある。 これは『量子の位置を測定した時、運動量は測定出来ない』または『運動量を測定した時、位置を測定出来ない』というものである、これらも観測者の意念によって量子が変化することに起因する。


 また、『量子もつれ』と呼ばれる現象も意念により確定する、『非常に強い相関性のある量子のペア(EPRペア)』、例えば『互いに直交する偏光を持つ光子のペア』の場合、もし一方が縦偏光であれば、その瞬間にもう一方は必ず横偏光となる。 逆も然りで、どちらの偏光を示すかは完全にランダムで、観測するまでわからない。 このペアをそれぞれ離れた場所(仮に31万km)に置いたとしても、この結果は変わらない。


 つまり量子の絡み合いが時空を超えるという事である。 これは情報伝達が光速を超えているわけではなく、2つの量子状態が絡み合っている共時性きょうじせいがそうさせるのである。 すなわち、状態が確定していない『状態の重ね合わせ』が本来正常な量子の性質なのであろう。



 大きな物で言えば、宇宙空間の膨張が加速し続けるのも、『宇宙の意念』によるものであり、宇宙が生まれてから今までの歴史も『宇宙が持つ記憶』によるものである。


 その宇宙の意念が、我々を含むあらゆる物の意識と記憶を作ると言える。

 

 宇宙空間は『加速膨張』と『物質エネルギーと真空エネルギーを生成する』という『意念』がもたらすある種の『宇宙という物の性質』によって存在しているのである。


 つまり宇宙は、その空間の外側にある魔粒子とエーテルを取り込んで、場を形成しながら膨張していく。


 場の量子論で、場の値のゆらぎを『粒子』と呼ぶが、宇宙も1つの場に過ぎない。


 その宇宙という場を生成しているのが『エーテル』と『魔粒子』なのである。


 その場の『ゆらぎ』が、我々が住まう宇宙空間であり、別の『ゆらぎ』が、まだ見ぬ他の別の宇宙なのだ。


 『宇宙の持つ記憶』の1つ1つ、『宇宙という場のゆらぎ』の数だけ宇宙があり、異なる記憶を辿る並行宇宙や、余剰次元の性質(素粒子、質量、真空エネルギー値等)の異なる多元宇宙が『意念』によって存在するという事でもある。




 この多元宇宙の性質を、『時間』という概念から説明しよう。


 時間とは、我々生物が勝手に作り出した概念であり、宇宙本来の性質とは関係の無い概念である。


 『時間』という概念は『記憶』という連続写真のような物で、その1つ1つの『記憶の積み重ね』であり、その記憶の連続性が便利に作用しているため、我々は時間が存在していると錯覚している。


 もしその積み重ねをシャッフル出来れば、過去に戻る事も可能だが、その時の観測者は『過去に戻った』という記憶の積み重ねが存在しないため、それを認識出来ないだろう。


 例えば1秒という概念を記憶の最小単位1とした場合、1年前に戻ると仮定して、過去から現在までの観測者の記憶を、完全に同期する事が出来れば、現在の記憶を保ったまま過去に戻る事は可能になる。 しかしその瞬間、3億1536万個の並行宇宙と、3億1536万人の観測者の並行同位体が生成される。




・術式を読み取る『エーテル』と、魔法を発生させる『魔粒子』この2つを操る意念を、星霊石を例に説明する。


『星霊石で魔法を発生させる仕組みの解明』


 まず、星霊石は『エーテル』と『魔粒子』の混合結晶であり、『意念』を持つ物質であるという事を念頭に置いてもらいたい。


 星霊石が魔粒子を吸収し、その後魔粒子を放出する性質や、その際に発光を伴う現象も、星霊石の持つ『意念』の力である。


 この時、星霊石に刻まれた『魔法陣の術式=製作者の意念』によって、素粒子の組み立てが行われ『魔法』を発生させる。



・魔法と魔術の違い


 『エーテル』自身が魔法陣の術式から術者の意念を読み取り、『魔粒子』は術者の直感的意念操作に反応する。


 『意念』で魔粒子操作を行い標準模型の組み立てを起こし、必要な物質を作り出して『魔法』という現象を発生させる。

 『魔法』と呼ばれる現象を観測する前段階で人為的に『標準模型』を好きに選んでくっつける事が出来る。


 シンプルに個人の『呪文』のみで扱うのが『魔法』、術式を介して魔法を発生させるのが『魔術』と呼ばれる。

 どちらも術者の『意念』によって生まれるのは同じだが、発生させるまでのプロセスが違う。


①原始的な『呪文による魔法』は、術者の直感的な『魔粒子を操作し、魔粒子を別の物質に変換する意念』のみにより発生する。


②近代的な『魔法陣による魔術』は、『エーテル』自身が魔法陣に刻まれた術式から制作者の『より精密な魔粒子変換と、より精密な魔粒子を操作する意念』を読み取り、間接的に魔粒子を操って複雑な魔法を発生させる。


 これらをより深く理解すれば、今までの魔術を遥かに上回る現象を引き起こせる。 各魔導傑出種族が持つ『固有魔術』がこれに当たるだろう。


 現存する固有魔術で言えば、ハイヒューマンの『医療魔術』や、エルフの『エーテルフォーマ』、ドワーフの『ルーン文字』などがある。


 しかしドワーフが絶滅した今、ルーン文字を解明する事は出来ない。


 この先、世界中にある固有魔術が、次々と消える事の無いよう、我々は『固有魔術の保護』を進めて行かなくてはならない。



読んで頂き感謝です( *・ω・)

そんなあなたの今日の運勢は小吉です( *・ω・)


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