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【意念標準模型組立理論】
著者:089号
この世界は、『エーテル』と『魔粒子』、そして『万物の意念』で構成されている。
それらが『標準模型』と呼ばれる17個の素粒子を作り出し、意図的に組み立て、あらゆる物質や現象を作り出す。
・『意念』とは、魔粒子を含むあらゆる存在が持つ『こうあろう』とする普遍的性質であり、これが意識の本質である。
魔導傑出生物、または魔導傑出物質の『意念』により、『エーテル』が術式を形成し、『魔粒子』が標準模型に変換され、『12種のフェルミオン(物質を作る素粒子)』の必要数を生成し、『5種のボソン(力を伝える・質量を与える素粒子)』を意図的に操り、この標準模型を組み立て、物質を生成し、魔法を発生させるメカニズムとして振る舞う。
この『エーテル』と『魔粒子』が17種ある素粒子を形成し、そうして作られた宇宙のあらゆる存在の意識をも形成している。
我々が思考し活動出来るのも、エーテルと魔粒子に作られた意識によるものである。
意識が形成されれば、標準模型の組み立てが可能であり、魔法を扱える理屈に行き着く。
この意識には質量が存在せず、エネルギーも存在し無いので、名称に困る所ではあるが、簡単に言えば『物質の持つ性質』であり、呼称するとすれば『意念』である。
『意念』を身近な事で例えると、例えば手術などで臓器を移植した後で、ドナーの記憶が患者に移った事例などが挙げられる。しかもそれは、脳でなくとも、他の臓器でも起こりうる。
これは我々が体内で生成している魔粒子が、我々の記憶と密接に関わっている証拠となり得る。
・エーテルと魔粒子は観測者の意念に反応し、素粒子の状態を変化させる
これにより、二重スリット実験で『電子は粒子でもあり、波としても振る舞う』という現象が説明出来る。
この2つの状態を合わせ持つ電子が、観測者の『意念』を読み取り、それが『電子の意念』として、その影響を受けて存在確率の式を変えてしまうのである。
つまり観測者が、波として観測したければ電子は波に、粒子として観測したければ電子は粒子となる。
また、量子の位置と運動量を測定する時、両方を同時に1つの値に測定することが出来ない『不確定性原理』というものもある。 これは『量子の位置を測定した時、運動量は測定出来ない』または『運動量を測定した時、位置を測定出来ない』というものである、これらも観測者の意念によって量子が変化することに起因する。
また、『量子もつれ』と呼ばれる現象も意念により確定する、『非常に強い相関性のある量子のペア(EPRペア)』、例えば『互いに直交する偏光を持つ光子のペア』の場合、もし一方が縦偏光であれば、その瞬間にもう一方は必ず横偏光となる。 逆も然りで、どちらの偏光を示すかは完全にランダムで、観測するまでわからない。 このペアをそれぞれ離れた場所(仮に31万km)に置いたとしても、この結果は変わらない。
つまり量子の絡み合いが時空を超えるという事である。 これは情報伝達が光速を超えているわけではなく、2つの量子状態が絡み合っている共時性がそうさせるのである。 すなわち、状態が確定していない『状態の重ね合わせ』が本来正常な量子の性質なのであろう。
大きな物で言えば、宇宙空間の膨張が加速し続けるのも、『宇宙の意念』によるものであり、宇宙が生まれてから今までの歴史も『宇宙が持つ記憶』によるものである。
その宇宙の意念が、我々を含むあらゆる物の意識と記憶を作ると言える。
宇宙空間は『加速膨張』と『物質エネルギーと真空エネルギーを生成する』という『意念』がもたらすある種の『宇宙という物の性質』によって存在しているのである。
つまり宇宙は、その空間の外側にある魔粒子とエーテルを取り込んで、場を形成しながら膨張していく。
場の量子論で、場の値のゆらぎを『粒子』と呼ぶが、宇宙も1つの場に過ぎない。
その宇宙という場を生成しているのが『エーテル』と『魔粒子』なのである。
その場の『ゆらぎ』が、我々が住まう宇宙空間であり、別の『ゆらぎ』が、まだ見ぬ他の別の宇宙なのだ。
『宇宙の持つ記憶』の1つ1つ、『宇宙という場のゆらぎ』の数だけ宇宙があり、異なる記憶を辿る並行宇宙や、余剰次元の性質(素粒子、質量、真空エネルギー値等)の異なる多元宇宙が『意念』によって存在するという事でもある。
この多元宇宙の性質を、『時間』という概念から説明しよう。
時間とは、我々生物が勝手に作り出した概念であり、宇宙本来の性質とは関係の無い概念である。
『時間』という概念は『記憶』という連続写真のような物で、その1つ1つの『記憶の積み重ね』であり、その記憶の連続性が便利に作用しているため、我々は時間が存在していると錯覚している。
もしその積み重ねをシャッフル出来れば、過去に戻る事も可能だが、その時の観測者は『過去に戻った』という記憶の積み重ねが存在しないため、それを認識出来ないだろう。
例えば1秒という概念を記憶の最小単位1とした場合、1年前に戻ると仮定して、過去から現在までの観測者の記憶を、完全に同期する事が出来れば、現在の記憶を保ったまま過去に戻る事は可能になる。 しかしその瞬間、3億1536万個の並行宇宙と、3億1536万人の観測者の並行同位体が生成される。
・術式を読み取る『エーテル』と、魔法を発生させる『魔粒子』この2つを操る意念を、星霊石を例に説明する。
『星霊石で魔法を発生させる仕組みの解明』
まず、星霊石は『エーテル』と『魔粒子』の混合結晶であり、『意念』を持つ物質であるという事を念頭に置いてもらいたい。
星霊石が魔粒子を吸収し、その後魔粒子を放出する性質や、その際に発光を伴う現象も、星霊石の持つ『意念』の力である。
この時、星霊石に刻まれた『魔法陣の術式=製作者の意念』によって、素粒子の組み立てが行われ『魔法』を発生させる。
・魔法と魔術の違い
『エーテル』自身が魔法陣の術式から術者の意念を読み取り、『魔粒子』は術者の直感的意念操作に反応する。
『意念』で魔粒子操作を行い標準模型の組み立てを起こし、必要な物質を作り出して『魔法』という現象を発生させる。
『魔法』と呼ばれる現象を観測する前段階で人為的に『標準模型』を好きに選んでくっつける事が出来る。
シンプルに個人の『呪文』のみで扱うのが『魔法』、術式を介して魔法を発生させるのが『魔術』と呼ばれる。
どちらも術者の『意念』によって生まれるのは同じだが、発生させるまでのプロセスが違う。
①原始的な『呪文による魔法』は、術者の直感的な『魔粒子を操作し、魔粒子を別の物質に変換する意念』のみにより発生する。
②近代的な『魔法陣による魔術』は、『エーテル』自身が魔法陣に刻まれた術式から制作者の『より精密な魔粒子変換と、より精密な魔粒子を操作する意念』を読み取り、間接的に魔粒子を操って複雑な魔法を発生させる。
これらをより深く理解すれば、今までの魔術を遥かに上回る現象を引き起こせる。 各魔導傑出種族が持つ『固有魔術』がこれに当たるだろう。
現存する固有魔術で言えば、ハイヒューマンの『医療魔術』や、エルフの『エーテルフォーマ』、ドワーフの『ルーン文字』などがある。
しかしドワーフが絶滅した今、ルーン文字を解明する事は出来ない。
この先、世界中にある固有魔術が、次々と消える事の無いよう、我々は『固有魔術の保護』を進めて行かなくてはならない。
読んで頂き感謝です( *・ω・)
そんなあなたの今日の運勢は小吉です( *・ω・)




