教科書51ページ【ルクスリムと魔導蒸気機関】
【ルクスリムの性質と生成】
ルクスリムは、純粋な魔粒子を特殊な魔導装置で高密度に圧縮し、液化したもの この液体は以下のような特性を持つ。
見た目:妖しく輝く黄緑色の液体。
高いエネルギー密度:少量で膨大なエネルギーを放出可能。
安定性:熱術式と触媒(魔晶石)を加えなければ急速に気化することはない。
・ルクスリムを作る装置
『魔光圧縮装置』は空気中から魔粒子を抽出し、それを高圧縮チャンバーで液化する仕組み。
この過程で、魔粒子の波動を安定させる安定剤が使われる。
・自然界からの採取
主に魔粒子濃度の高い場所の大気中や地脈に漂う魔粒子を『ルクス・キャプチャー』と呼ばれる装置で収集・採取され、大型のタンクに溜める。
この状態の魔粒子はまだ圧縮されていないので危険性は高く無い。これを高圧縮チャンバーへ注入する。
・高圧縮チャンバー
耐魔性の金属、ミスリルやアダマント合金で出来た円筒形の容器に魔粒子を送り込む。
内部には魔粒子を安定させる術式が刻まれており、外部からの魔術干渉を防ぐ。
・振動共鳴
チャンバー内で低周波を発生させ、魔粒子を互いに引き寄せる。
この共鳴は、特定の水晶振動子を用いて調整され、魔粒子を高密度に凝縮させる。
・冷却システム
濃縮過程で発生する熱を抑えるため、冷却術式が使われる。温度が上がりすぎると魔粒子が不安定になり、爆発のリスクが高まるため、このステップが極めて重要である。
【ルクスリムの生成、製品となるまでの流れ】
・高圧注入
高圧縮チャンバー内で圧力をさらに高め続け、魔粒子の動きが制限され、魔粒子同士が互いに近づくことで液体状態へと相変化する。
この時、輝く黄緑色の液体「ルクスリム」が生成される。
この液化には安定剤として「アルカノ・エキス」(希少な植物『スロート』から抽出した物質)が微量加えられる
・安定剤の添加
ルクスリムは自然状態では不安定で、揮発しやすい性質を持つ。
これを抑えるため、安定剤「アルカノ・エキス」が混ぜられる。
これにより、常温でも長期間の保存が可能になる。
この希少な植物は魔導科学研究機関『アウレオラ』により管理されている。
・封入
生成されたルクスリムは、魔粒子漏れを防ぐ特殊な容器『ルクス・ボンベ』に封入される。
容器内部に封印術式が施されている。この術式が輸送中の事故を防ぐ。
・ルクス・ボンベ
使う用途により大きさが変わる、手の平に収まる物から見上げるほど巨大な物まで、サイズは様々である。
・魔粒子計
工場用ルクスボンベに装着する計器。
魔粒子の濃度や圧力をリアルタイムで測定する。
使用する際の圧力を調節するために必要な部品(別売り)
・魔導技師
高度な魔導科学知識を持つ技術者。
【魔導蒸気機関の構造と仕組み】
・燃料供給
魔導蒸気機関のルクスリムは、耐魔粒子性の金属ミスリルやアダマント合金などのタンクに貯蔵され、精密な注入弁に通じている。
この弁は魔粒子の微細な変動を感知し、流量を調整する。
・燃焼と気化
タンク内のルクスリムに加熱術式と触媒(粉末化した微量の魔晶石)を加えることで蒸気となる。
この過程でルクスリムが蒸気となり、高圧の「魔蒸気」が発生する。
魔蒸気は水蒸気よりも軽く、その体積は液体時の3200倍となる。
そのため、小型の機関でも大きな力を生み出せる。
・ピストン駆動
魔蒸気はピストンに送られ、機械的な運動エネルギーに変換される。
このピストンは、魔晶石の残滓に耐えられるようアダマント合金で作られている。
ピストンの動きは歯車やクランクを介して、車両や工場機械に動力を供給する。
・排気と再利用
排気魔粒子は「ルクス・コンデンサー」で回収・凝縮され、再びルクスリム生成に利用される循環システムが構築されている。
・ルクス・コンデンサー
冷却コイルが組み込まれ、魔蒸気を液体や高密度気体に変える。
魔導蒸気機関の効率向上や後処理として機能する。
1、魔導蒸気機関のシリンダーから出た魔蒸気を、配管を通じて独立した「ルクス・コンデンサー」に送る。
コンデンサー内で魔蒸気を冷却・凝縮させ、再利用可能なルクスリムに戻す。
利点:シリンダー自体を冷却する必要がなくなり、高温高圧を維持したまま連続運転が可能となり効率が大幅に向上する。
2、魔導蒸気機関稼働後の排気処理段階で登場し、資源の無駄を減らす。
シリンダー内の魔蒸気を冷却させ、再利用可能なルクスリムに戻す。
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