教科書36ページ【魔導蒸気機関の歴史】
【魔導蒸気機関の歴史】
・魔力の黎明期
・魔力の認識
古代の魔術師たちが自然界に漂う魔力(後に魔粒子と呼ばれる)を初めて認識し、結晶や儀式を通じて利用を始める。この時代、魔力は主に私生活や占いなどに使われ、機械的な応用は皆無。
・最初の記録
鉱暦8500年頃、ドヴェルグ王国の魔導学者アリステア・ヴォルムが「魔力の液化」と記した羊皮紙が後に発見されるが、当時は技術が追いつかず夢物語に終わる。
・第一次魔導時代(鉱暦11000年頃)
・高濃度魔粒子の発見。
地中から湧き出る高濃度の魔粒子が各地で発見され、魔術師や錬金術師がその力を照明や暖房に利用。これがルクスリム生成の遠い原型となる。
・初期の試み
11082年、錬金術師エリナ・ドレイクが魔粒子を圧縮する実験を行い、輝く液体を得るが、不安定すぎて爆発し、彼女の工房は壊滅。この失敗が後世に「ドレイクの警鐘」として語り継がれる。
・蒸気革命の到来(鉱暦12600年代)
・蒸気技術との出会い
12630年頃、蒸気機関の原型が石炭を燃料として登場。同時期に魔導学者たちが「魔力を蒸気に応用できないか」と模索し始める。
・ルクスリムの誕生
12678年、魔導工学者ジェリコ・ブラスが、魔光圧縮装置の初号機を完成させ、魔粒子の圧縮に成功。安定剤として希少植物『ロートス』から抽出した「アルカノ・エキス」が微量加えられ『ルクスリム』が生成可能になった。初の魔導蒸気機関が実験的に稼働し、小さな車両を動かすことに成功した。
・魔導蒸気機関時代初期(鉱暦12700年代)
・技術の確立
12712年、42代ドヴェルグ国王のブラス・ドヴェルグと、その弟子であるマリオン・ストームの両名が魔導蒸気機関を改良。耐魔性の金属であるアダマント合金を採用し、安定性が向上。最初の商用魔導蒸気機関が工場で使われ、生産力が飛躍的に上がる。
・社会変革
ルクスリムの需要が急増し、魔粒子の湧き出る鉱山が各地で開発される。都市には魔導蒸気機関の蒸気が溢れる。
・ルクスキャプチャーの発明
12745年、大気中から魔粒子を集めるルクスキャプチャーが登場し、ルクスリムの原料供給が安定。これにより、魔導蒸気機関は飛躍的に普及していった。
・大航海と産業革命(鉱暦12800年代)
・飛行船の登場
12810年、魔導蒸気機関を搭載した初の飛行船『セレンスティア号』が空を飛び、冒険家や交易商が未踏の地へ進出。ルクスリムの軽量かつ高エネルギー性が飛行技術に革命をもたらす。
・エーテルコンデンサーの導入
12833年、技術者カール・ヴェントが魔導蒸気機関の排気する魔蒸気を回収するコンデンサーを発明。資源の再利用が可能になり、ルクスリム経済が持続性を獲得した。
・ワット型の革新
12867年、魔導工学者ゼンチネル・ワットが、別置式コンデンサーを開発。シリンダーの高温維持と効率的な排気処理で、魔導蒸気機関の出力が倍増。
・ドヴェルグ王国の鎖国
12879年近隣諸国の戦争が激化。隣国で流行しだした麻薬取引の被害が自国に及ばぬよう、鉱山にルーン文字を刻み、迷いの結界を張って国家間の干渉が出来ぬように国交を閉じた。
・近年(鉱暦12992年時点)
ハイヒューマンの国セレンスティア王国との国交が回復し、魔導蒸気機関の共同研究により小型化が進む。
(※現在鉱暦13012年)
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