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散文詩 83 「相談相手」
日々、心に残ったことを文字にしてみた
「相談相手」
医学部の入試面接で
「日本は余るほどたくさん医者がいるのになんで医者になるんだ」
と質問されて泣いて帰ってきた同級生がいた。
なんでそんなことで泣くのか、軟な友達が理解できなかった。
誰に何と言われようと、医者になりたいという
自分の気持ちに正直に突き進めばいいじゃないか。
他人が言うことによって自分の信念が揺らぐのか。
と、同情もせずさらに友達を泣かせた。
よく友達の相談を受けるが、私のように考えられたなら苦労はしない
と泣かれることがある。
もちろん友達の話を聞き、心配し、幸せを祈る。
しかし友達は相談する相手を間違えているのだ。
景気づけに歌でも歌ってやることはできるが、
私は人の相談に乗れるような器じゃない。
みな自分の価値観の中で自分を生きている。
みな違う人生を生きている。
私は人を助けるなんてことはできない。
私は自分の考えを言い、友達が今、彼らの人生を
彼らの価値観で生きていることを誇りに思うだけだ。
そして、みな自力で乗り越えていくことを知っている。




