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散文詩 73 「フィルターバブル」
日々、心に残ったことを文字にしてみた
「フィルターバブル」
安い米はないかとネットで一度探すと、
米の広告ばかりが登場するようになる。
これは資本主義のなせる業で致し方ないことと思っていた。
ネットの『いいね』や閲覧記録、検索履歴から推定して、
その人の好みの情報ばかりを表示し、多様な情報から隔離して
孤立させる現象のことをフィルターバブルというそうだ。
買い物だけでなく思想にまでこの手法を使い、
人を囲い込んで一つの思想に閉じ込める。
その人がバブルの中に閉じ込められていることに気づかなかったら・・・
軍国主義の始まりが思い出される。
報道が規制され、情報統制が進み、
戦争に勝利すると信じるバブルの中に、国家国民が閉じ込められていった。
「人間は考える葦である」
考えることが人間の偉大な力であるが、
考えることがコントロールされ制限され変化できない時、
恐ろしい未来が待っている。
インターネットが世の中に現れた時、
世界と一瞬で繋がれる素晴らしい道具だと思った。
しかし素晴らしい道具は、利用する人次第で善いことにも悪いことにも使われる。
自由に考え、自由に表現することがどれほど大事か、
そしてその自由をどんな時も維持していくことの重要性を改めて考える。




