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散文詩 71 「ルーツ」
日々、心に残ったことを文字にしてみた
「ルーツ」
2015年のパリ同時多発テロ事件の犯人はフランス生まれの移民二世だった。
中東に起源を持つ若者たちは、生まれ育ったフランスを襲った。
NHKの朝ドラになったラフカディオ・ハーンの
父親はアイルランド人で母親はギリシャ人。
彼はいつも自分の居場所を探していた。
日本に渡来して落ち着ける場所と感じたらしい。
生まれた土地に深く根差す人もいれば、生まれた場所に違和感を覚える人もいる。
長年会っていなかった従兄弟が亡くなった。
葛飾で生まれ育ち、葛飾で死んだ。
私は生まれた場所に全く執着がなく世界中を訪ね歩いて暮らしたが、
年を取って、葛飾に帰ろうかとふと思う時がある。
友達にこの話をしたら、北海道の友達は北海道に、九州の友達は九州に、
と考えたことがあると言う。
人はなぜ自分のルーツや生まれ育った場所に引き付けられるのだろう。




