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散文詩 62 「虫の知らせ」
日々、心に残ったことを文字にしてみた
「虫の知らせ」
父が死ぬ夢を見た。
あまりにリアルなので明け方目が覚めた。
カラスが、かぁかぁ騒いでいるのが聞こえる。
父に何かあったかと思ったが、何も連絡はなかった。
しかし次の日、父は自転車で転んで鎖骨を骨折した。
こういうのを虫の知らせというのだろうか。
人間の体の中には三尸という虫が宿っていて、
人に悪事を働かせたり、天に悪行を報告したりすると
道教では考えられていたそうだ。
そこから「虫」は悪い予感がするときにも使われる表現になったらしい。
虫が好かない。腹の虫。虫の居所が悪い。癇の虫。虫がいい。
私の体の中にはいろんな虫がいるようだ。




