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散文詩  作者: 百島圭子
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散文詩 51 「へこむすこ」

日々、心に残ったことを文字してみた

「へこむすこ」


祖父は大工の棟梁(とうりょう)だった。

だから「へこむすこ」がたくさんいたと本家の従姉が教えてくれた。

九州弁で発音される「へこむすこ」をここに表記できないのが口惜しい。


「・・へこむすこ?・・何それ?」


謎だ。長く生きたが聞いたことのない言葉。

早速、辞書、いやググった。


へこ‐むすこ【褌息子】〘名詞〙成年式の一段階として、初めて(ふんどし)を身につける式に、(ふんどし)を贈ってくれた人と仮の親子関係を結んだ男の子。江戸時代などに見られた風習に由来する。


親方だった祖父が、弟子たちに(ふんどし)を贈って仮の親子関係を結んだのだ。

社長が新入社員にブリーフを贈るなんて現代では考えられないが、

現代の就職より両者にとって、ずっと重い責任を伴う就職だったのだろう。


終身雇用制も崩壊した今の日本と異なり、「へこむすこ」たちはきっと生涯大工として生きたのだ。

そして今は希薄になった人と人との繋がりも、絆も、

下着を贈るくらいなのだから、もっともっと強かったのだろう。



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