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散文詩 49 「切り干し大根」
日々、心に残ったことを文字にしてみた
「切り干し大根」
冬になって大根が安くなった。
お天気も続いている。
お日様を見ていると切り干し大根を作りたくなった。
オランダで干し柿も作った。
干すのは面白い。干した食べ物は旨味や栄養が凝縮する、ような気がする。
大根を太い千切りにして日に当てる。
断面からは水が迸り出ている。瑞々しく光っている。
一日も干すと表面の水気はなくなる。
キラキラがなくなる。
二日干すと皺が出てくる。
三日干すと皺皺で、色も真っ白から変わって黄ばんでくる。
切り干し大根として完成した大根を水につけても、元の大根には戻らない。
湯船に浸かっても、私も元には戻らない。
私は私として完成している。若くはならない。
よかった。




