「ちがうもの」 「夜をまとめて」
「ちがうもの」
とじた
ひらいた
くりかえし
にていても
ちがうもの
きょうときのうは
ちがうもの
あしたとらいねんも
ちがうもの
かれとかのじょも
ちがうもの
おなじもの
ひとつもないな
いらないもの
ひとつもないな
でも
ぼくのては
これだけ
たいせつなものは
どれだろう
ぜんぶぜんぶ
ちがうもの
ぼくとは
ちがうもの
きみとも
ちがうもの
「夜をまとめて」
夜をまとめて言葉にしたら、
くしゃくしゃと丸めた紙屑に変わった。
まとめに零れた言葉たちに、
見惚れて夜を終わりにしよう。
朝は昨日の続きだとしても、
光のなかで言葉を繋げる。