鴛鴦を羨まず、仙を羨まず。
序
果てしない虚空、諸天の戦場。
一名身に金色の鎧を着た男性が剣を持ち立っており、背筋は泰山のように真っすぐです。彼の瞳には前へ進むだけの専横さが映し出されており、黒い髪は自由に乱れています。彼の全身は帝王のような威厳に包まれています。
虚空下方の戦場からは終わりのない戦闘の騒音が響き渡り、星々が次々と轟音と共に砕け散っていきます。その男性は凝重にこの崩壊寸前の宇宙の虚空を注視しています。
この時、紫色のローブを身にまとった老人が虚空を横切って飛んできました。彼は血まみれであり、全身が虚弱です。
「帝尊様、前線が崩壊しました。数え切れないほどの終末の混沌魔神が私たちの世界の障壁を破壊し始めました。」
見ると、金の鎧を身にまとった男は老人を振り返りました。
「我々人族は修行は容易ではありません。太古の時代から無数の試練に直面してきました。聖祖が天劫を渡り昇仙した後、私たちは混沌の存在に見られ始めました。そして今、混沌は我々の仙界に侵入し、仙界の本源を奪おうとしています。ですから、前方が生死をかけた極限の状況であっても、私たちは人族のために更なる力を尽くすべきです。」
「しかし...」
「私の決めた選択は変わらないでしょう。」
男子は言葉を終えると、手に持っていた剣を抜き、混沌に侵された虚空へと進んでいきました。
「道尊、これから人族の希望はあなたにかかっています。しっかりと受け継いでください。」
男子の金色の瞳孔がこの瞬間輝いており、彼の周りには狂暴な力が爆発しています。彼の力は虚空を歪めるほど強大であり、彼の周囲ではブラックホールが形成され始めています。
彼は前方に広がる、星のように巨大な混沌の魔神の身体が集まった虚空を見つめ、まっすぐに突進しました。
剣が鞘から抜かれた。
「この一撃で、億万の魔神を斬る!天帝神剣劫!!!」
漫天の黄金の雷鳴と共に、この宇宙は砕け散り、全てが虚無になった。