お日さま。
ぎらぎらのお日さま、永遠に。
放熱できない欠片の中で、永久に。
朽ち木のような身体から絞り出す、彼方まで。
煮えた空気を喉に招いて、お礼に終日を先伸ばし。
何処を向いても変わらぬ炎天。
何処を剥いても止まらぬ祭典。
どろどろのお日さま、もういいかい?
不純で捨てがたい泉の中で、もういっかい。
伸びた氷嚢のような眼から捻り出す、もういいよ。
何処に行こうと終わらぬ敗走。
何処に着こうと沈まぬ焦燥。
速度超過の即答求め、殺風景できりきり舞い。
過剰防衛の過保護を求め、閉塞の地でかくれんぼ。
さんさんのお日さま、また明日。
不穏で膨れた愛の中で、もうおしまい。
ふやけた文字のような心から絞り出す、いつの日か。
何時か知ろうと鎮まぬ死闘。
何時か望もうと揺らがぬ私闘。
ゆらゆら影と腕組んで、お日さま目隠し今のうち。
ふらふら帰ろう、ゆらゆら影がいるうちに。