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お日さま。

作者: 泉末広

ぎらぎらのお日さま、永遠に。

放熱できない欠片の中で、永久に。

朽ち木のような身体から絞り出す、彼方まで。

煮えた空気を喉に招いて、お礼に終日を先伸ばし。

何処を向いても変わらぬ炎天。

何処を剥いても止まらぬ祭典。

どろどろのお日さま、もういいかい?

不純で捨てがたい泉の中で、もういっかい。

伸びた氷嚢のような眼から捻り出す、もういいよ。

何処に行こうと終わらぬ敗走。

何処に着こうと沈まぬ焦燥。

速度超過の即答求め、殺風景できりきり舞い。

過剰防衛の過保護を求め、閉塞の地でかくれんぼ。

さんさんのお日さま、また明日。

不穏で膨れた愛の中で、もうおしまい。

ふやけた文字のような心から絞り出す、いつの日か。

何時か知ろうと鎮まぬ死闘。

何時か望もうと揺らがぬ私闘。

ゆらゆら影と腕組んで、お日さま目隠し今のうち。

ふらふら帰ろう、ゆらゆら影がいるうちに。


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