仕事の内容とは
『走り出してから3ブロックほど走っただろうか車内には昔話に花を咲かせる3人が居た。その話の途中に目的地に着いたのかケビンはサイドブレーキを掛けてシフトをPに入れると扉を開け。ガレージらしき所へ歩を進める』
ケビン:仕事の話だ。さぁ中に入ってくれ(ガレージのライトを付けるとそこには何やら見慣れぬ物が沢山置かれているのだった)適当に座ってくれ。(少し埃っぽさのある椅子を手で埃を払い二人は軽く腰掛ける)
アレク、カール:で、俺らを呼んだ仕事とやらはなんだ?(ガレージの室内に置かれた物に視線を移しながら連れてきた本人を問いただすかのように問いかけ)
ケビン:まっそう慌てなさんな(ゴソゴソとポケットに手を入れぐちゃぐちゃになっているソフトパックのタバコを一本取り出すとライターをソフトパックから引き抜き火を付けタバコをふかして吸う)
ケビン:まぁこれを見てくれ(カールに新聞の切れ端を手渡す)
カール:なんだ?何々…善良な市民警察官から射殺される?って随分と昔の記事じゃねぇか(随分と色褪せた記事に記憶を辿り)2年以上前だろこれ
ケビン:そうだ。丁度2年前の事件だ。射殺されたのは…街のゴミ拾いのボランティア活動をしてたケイトさん。
ケビン:打った警察官は…サムソン警部補
2年前にヤクの売人の被疑者をカーチェイスで追い詰めて、売人と撃ち合いになり、流れ弾が運悪くたまたま居合わせたケイトさんに当たった。
カール:それの何処が仕事なんだよ。この国は銃社会だ。ある意味起こり得ない非現実的な出来事ではない。
ポケットに手を入れたまま店に入るのすらダメ、職質されてポケットから物を出す時には、あらかじめ何が入っててポケットから出すか言わなきゃ打たれるのは当たりま…
ケビン:俺が言った事が後から付け加えられた筋書きだったとしたら?
アレク:あり得ないだろ?そんなの?なぁカール
カール:全く同意見だ。馬鹿げてる。
ケビン:………サムソン警部補と撃ち合いになったとされる被疑者が25人だとしてもか。
俺はある所から依頼を受けてこの件を調べるように頼まれた。それで信頼出来そうな人間を片っ端から探したんだ。
毎日仕事もなく飲んだくれる奴
毎日仕事もなく部屋でパソコンを見てる奴
他の人間との接触は無かった。
機密事項を守るに打って付けだ。
ケビン:カール、お前には警察署に潜り込んで貰う。来週から赴任するベテラン刑事としてな
ケビン:アレク、お前には警察署の盗聴、過去のネット上の噂でも何でもいい。探し出してくれ。警察署に盗聴機を仕掛けるのは当然ながらカールにやってもらう
アレク:なるほどね、怪しい会話とかを聞けってか了解!
カール:あ、お前ら勝手に話し進めやがって俺に拒否権ねぇのかよ!
ケビン:この話をした時点でお前に拒否権はない!(自分の着ていた使い古したコートをカールに渡し)
ケビン:ベテラン刑事さんよ、後は盗聴器が明日来るそれを持っていくだけだ