はじまりはじまり Part1
はじめまして。これから出来れば3週間から1ヶ月に1話は更新していくつもりです!
もし興味があれば是非お付き合いください!
一応ですがあくまでこれは長女編ですw
顔に当たる光を感じて私アルトラ・リーンは少し眩しさを感じてゆっくり身体を起こした。
見ると窓から差し込んで来た朝日が部屋を照らしていた。
時刻は6時半よりちょっと前あたり。
いつもならカーテンをすぐ閉めて二度寝をするとこだけど昨日両親が帰ってきて真面目な顔で明日の朝7時に必ずリビングに来るようにと言っていたので渋々ながら身体を起こして身支度を整えるとリビングに向かった。
リビングに着くと既に長男のシーグル・リーンがキッチンで多分朝食の準備中、次男のノーブル・リーンは椅子に座って机に突っ伏して寝ていた。いやブル兄(ノーブルの渾名)よ、自由か。
「シグ兄ちゃん(シーグルの渾名)おはよぉー」
「おはよう、アル(アルトラの渾名)。父さんが言ったにしてもこんな時間に起きてくるなんて珍しいね」
「だって昨日のお父さん達いつになく真面目だったんだもん。もーちょっといつもの感じなら寝てたんだけどなぁ」
シーグルはクスクスと笑い私は口をぷくっと少し尖らせて不満を少しあらわにしてみた。心の中ではブーイングの嵐です、ぶーぶー
「あれ?クーは?」
「さっき風呂場に行ったからもうすぐ来るよ。足音聞こえてるし」
そういってると風呂場方面の扉が開いて髪がまだ濡れたままの状態で三男のクラス・リーンは下半身のみ隠した状態で出てきた
「おはよ、みんな」
「もう!クラス!流石に髪乾かして服着てから来てよ!!」
「いや、だって長男に髪乾かして貰ってからじゃないと上濡れちゃうじゃん」
「自分で乾かしなさいよ!もう!」
「まあまあ、アルトラ落ち着いて?ほら、クー(クラスの渾名)。こっちにおいで乾かしてあげるから」
「よろしくー。...ああーよきよき」
注意している私を宥めてシーグル兄さんがクラスを手招きして呼んで髪を乾かしはじめた。シーグル兄さんは(私も甘えているけどもそれとこれとは別!)兄妹みんなを甘やかす傾向にある。まあそのお陰で私達みんなシーグル兄さんの事大好きですけどね。はい。
そうこうしてると私の後ろの方で扉が開く。時計をチラッと見ると今は6時50分って事は...
「おっはよー!みんな!」
「クロ、ね。必ず10分前に来るのほんとにえらいね!」
「ふっふーん、そうでしょー!もっと褒めろー」
次女のクローム・リーンがリビングに来た。頭を撫でてやると更にこっちに頭を押し付けて来てもっと褒めろアピール。いや押し付けすぎ!犬か!
少しじゃれていたけどクロームが突っ伏して寝てる次男に気が付き次男に近寄ると思いっきり飛びついた
「ブル兄ー!おっはよー!」
「んうおっ?!ああなんだクロ(クロームの渾名)か。おはよ」
「むっふー!時間前に起こしてあげたよ!」
「ん?ああもうそんな時間か。んー!あー、よく寝た」
「まったくブル兄、いつ寝たの?」
「ん?アルも起きてきてたのか珍しい」
「起きてますー!昨日はなんだか様子がなんかおかしかったから頑張って起きたのよ!」
「そうかそうか。偉いなぁ。あー寝た時間は確か...昨日の親父達が部屋にいった後すぐからかな?」
「あれ?でもそもそもお父さん達帰ってきた時元々ここで寝てなかった?」
「おう。その後親父たちがこっちきてなんか言ってから部屋行ったろ?その後そのまま寝た」
「1晩中ここにいたの!?」
「おう、そうだぞ?」
いやいやブル兄さんや、ケロッと言ってるけど私がってか普通の人がそれやったら身体バッキバキになりますよ。なんで平気な顔してるんですかアナタ。
目の前で大きく伸びをする次男兄。すると思いっきり身体からバキバキッと音がなった。いやなるんかい!なっとるんかい!と心の中で盛大にツッコミを入れる私。
そんな感じでほのぼのとしているまた後ろの扉が開いて
「おはよー。顔つきあわせるのは久しぶりかな?」
「おはよう。みんな、そろってるか?」
7時ピッタリ。お母さんのリノー・リーンとお父さんのアール・リーンが姿を表した。
「おはよ!お父さん、お母さん。どうしたの?こんな時間にみんなを集めて」
「今からその話をするんだが...朝食の前と後。どっちがいい?」
お父さんがぐるりとみんなを見渡しそう言った。
朝食の前でもいいようなすぐ済む話なのかな?
するとシグ兄さんが口を開いた
「父さん、すぐ済む話なのかい?」
おお、バッチリ私が聞きたかったことをピンポイントで聞いてくれました!
「いや、少し長くなるかもしれん」
「それなら朝食を食べながらか食べた後の方がいいんじゃないですか?」
「ならそうしよう。俺も腹が減ってたからな」
「じゃあ今すぐ並べるよ。長女、手伝ってくれるかい?」
「おっけー!もちろん手伝うよ!」
慣れた手つきで長男兄さんと私で料理を並べていく。普段料理係をしているのが長男兄さんと私ですからね、エッヘン
料理を次々と並べる。今日の朝食はチキンサラダとコーンスープとウインナーとパン。
手早くシンプルな朝食ですね!
余談ですが私の知らない内にクーは服をちゃんと着ていました...いつの間にか。
気を取り直してみんなで手を合わせます。いただきます!
いつもなら食事中皆でお話しながら食べてるんですけど今回はそんな空気が無くなんとなくみんな静かに食べてます。いや、まあ仕方ないと思うんですけどね、寂しいですね。はい。
そうしてみんな静かに朝食を終え食後のコーヒーや紅茶を用意した所でお父さんが話をはじめた
「ふぅ...突然ですまないとは思ってるんだが、シーグル、ノーブル、アルトラ、クラス、クローム。お前たちには頼み事でもあり鍛錬の一環としてもあるんだがこれから異世界へと飛んでもらう」
「異世界...ですか?」
お父さんが私達一人一人を見ながらそう言ってきた。
私はキョトンとして周りを見渡してみるとやっぱりみんなも理解が追い付いてないみたいだった。シグ兄さんが怪訝な顔をしながらとりあえず聞いたのでちょっと会話は長男兄さんに任せよう。
「そうだ、異世界だ。」
「異世界って確か私達がいるこの世界と並行して存在している別の世界の事であってますよね?」
「そうだ、その異世界であっている。」
「子供の頃によく修行と称して私たちを連れましていたあの異世界であってますよね?」
「そう..です、その異世界です」
「なんでまたそんな所に私達を?」
「ここからは私が話すわね」
最後の方お父さんが少し縮こまってしまっていた。どうどうシグ兄さん、手加減してあげてー!シグ兄さんの疑問にはお父さんの横に座っていたお母さんが代わって口を挟んだ
「ついこの間まで王国からの妖精で私とお父さんは『大災害級』って区分されてる三体のモンスターの対応に行っていたのは知ってるわよね?」
「ええ、本来なら今日は王国に凱旋。その後パーティとか色々やって終わってから家に帰ってくる予定でしたよね?」
「そうそう!私とお父さん、めんどくさくて逃げて来ちゃったけどね♪」
てへっとお母さんは可愛く笑った。ってお母さん?そんな国の大事な行事、無視ししてきたんですか!
「成程、だからこんなに早く帰ってきてたんですか」
「そうなのよ〜!それであなたたちのよく知ってるマーゼライトとユーカルセとベネフィアと私達2人の5人でパーティを組んで行ってきてたんだけど、実は今ね、マーゼライトの子供とユーカルセの子供、あとベネフィアの子供と弟子が今それぞれ2年前から異世界に修行に行ってるの。それでその子たちには2年後にあなたたちを向かわせるって話になっていたのよ。それであの子達が行った世界には呼び出す年齢は変わってるのだけれど丁度今が召喚の儀っていう使い魔を呼び出す時期になるように調整してあるからそれに便乗して向こうにみんな向かってもらうって感じね!」
「ああ、あの子達ですか。成程。ということはその頼み事の部分は私達がその子たちに付いてこっちに戻るまでの修行のサポートをする事、鍛錬の部分はそのついでに向こうの技術等を何かしら会得してこい、という事ですか?」
「そうなのよー。流石シグ!話が早くて助かるわー!」
お母さんのその話だけで理解したシグ兄さんが言葉を返すとどうやら合っていたようでお母さんは喜んでいた。うん、シグ兄さんあんたどんな理解力と納得力の塊よ。それだけの説明でなんで理解して納得できるのか私にはサッパリ。
まあシグ兄さんが説明してくれたおかげでお父さん達が何をさせたいのかはわかったけど...でも何故そんな事をしなければいけないんだろう?
「させたいことは分かりましたが何故そんな事を?」
そう思っていたらシグ兄さんが聞いてくれました。
あれ?私の思考読み取られてる?そんなことないよね?
「向こうは自分の子供達や弟子達にこの世界以外の世界を見て体感して来て欲しいんですって。ほら、可愛い子には〜って言うでしょ?それにここ2年間は私達2人と向こうの親達で『大災害級』モンスターの対応に行っていたでしょ?だから向こうの親達が自分達じゃ構ってやれないからそれならいっそ修行の旅に行かせよう!ってことでそうしたらしいわ。」
「成程。では私達が手伝う理由はなんですか?」
「あなたたちの昔の師匠さんのお願いよ?それにあなたたちここ2年間色々教えて貰ったり欲しい物を取ってきてもらったりもしてたんでしょ?なら恩返しも込でってことよ!」
「ああ、なるほど。通りで2年程前からこちらからあの人達にしたお願いをすんなりと聞いてくれてたわけだ。」
「そういう事よ♪」
お母さんと話合いをしていたシグ兄さんは諦めがついたように肩を落とした。
シグ兄さんがそこから黙ってしまったので私も聞きたいことを聞いてみた。
「お母さんお母さん、私からも聞いていい?」
「なあに?アル」
「それってもう行かなきゃ行けないんだよね?」
「そうね!なんなら無理やりにでも飛ばすわ!」
お母さんは自信満々に少し胸を張った。いやいやお母さん?無理やりにでも飛ばすってかなり横暴ですよ??
って違う違う。そんな事を聞きたいわけじゃない。
「確かあの子達って4人いたよね?私達は5人だけどどう振り分けするの?」
「あ、そうだったわ!それなんだけど1人だけはこっちの世界で私とお父さんから課題を出すからそれをこなして欲しいのよ!」
「課題?」
私が首を傾げたらまたもやお母さんが胸を張って自信満々に
「そう!そのやって貰うことh」
「やって欲しいのは俺達の魔術、魔法の集大成のこの本の中身の習得だ」
あら?お母さんの言葉を遮ってお父さんが言っちゃいました
ありがとうございました!
感想や指摘、応援等あればよろしくお願いします!
なるべく自分の納得いく作品にしたいので頑張りますw




