朝は眠いです
ピピピピッ、ピピピピッ、カチ。
ピピピピッ、ピピピピッ、バゴンッ!
うるさい。朝はいつもこれだ。おかんの「勉強しなさいよー」くらいうるさい。
なぜ朝は来るのか。地球が回っているからだ。なら地球の自転を止めてやる。近所のお稲荷さんが。
とにかく、朝起きることはその日一番最初に面倒なことと言っても過言ではない。
ならどうするか。二・度・寝・だ。二度寝こそ正義。ジャスティス。というわけで再び頭から布団をかぶる。
ピピピピッ、ピピピピッ、ドゴォ!
時計が壁にめり込んだ。これでしばらくは安眠できるだろう。スヌーズという機能を考え出した人は天才であると同時に愚者である。これ座右の銘ね。とにかくこれでもう一度眠れピピピピピピピピピピピピ――
「うるせぇぇぇえええええ!!!!」
叫びだし時計を壁から引っこ抜き床に叩きつける。そして足で踏みつける。当たり所が悪くて悶絶した。しかしこれで本当に安眠できるだろう。
冴えてしまった頭を再び睡眠モードに切り替え、いざ眠りにつきピピピピピピピピピピピピ――
「ごめんなさい。私が悪かったです」
こうして一日が始まる。