突然に。
―――「侑海が事故にあったの!!」―――
「お母さん!!侑海は!?」
私は病院に駆け込んだ。
「明里ちゃん!侑海は今手術中よ。まだ終わってないわ……。」
「そう…ですか……。」
侑海が無事であってほしい。
早く侑海に会いたい。
私はそんな気持ちで侑海の母と待っていた。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
あられからどれくらいたっただろう。
手術中のランプが消えて、先生が中から出てきた。
「先生!!侑海は!!無事なんですか!?大丈夫ですよね!?」
「……。」
「ねぇ?どうなんですか!?」
怖い。
ホントは聞きたくない。
侑海は無事なはず、そう信じたかった。
でも返ってきた答えは
「残念ながら、私の力ではおよばす……。」
「そんな……。」
侑海の母は途端に泣き崩れた。
信じられなかった。
「どうぞ……。」
先生は、私と侑海の母を彼の元へ連れていった。
彼は眠っていた。
もう目覚めることはない。
「……侑海?起きて?デートするんでしょ……?一年記念日なんだよ?ねぇ?あんまり遅いから迎に来たよ……?」
「明里さん……。」
「だから、起きてよ……?目をあけてよ……?
やだよ……まだお別れなんてしたくないっ!起きてよっ!ねぇってばっ!侑海っ!」
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
侑海の葬式が行われた。
終わったあと侑海の母が話してくれた
侑海は私との待ち合わせ場所に向かう途中
サッカーボールを追いかけて道路に出た子供を助けようとして
トラックにはねられたという。
話のあと、私にとプレゼントと手紙をもらった。
侑海からだった。
事故に落ていたらしい。
すぐには見られなかった。
私にはまだ受け入れられなった。
あの日から私の顔から笑顔が消えた。