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近く、遠く。  作者: ちぃ汰
2/4

突然に。



―――「侑海が事故にあったの!!」―――



「お母さん!!侑海は!?」


私は病院に駆け込んだ。


「明里ちゃん!侑海は今手術中よ。まだ終わってないわ……。」


「そう…ですか……。」


侑海が無事であってほしい。

早く侑海に会いたい。

私はそんな気持ちで侑海の母と待っていた。


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..


あられからどれくらいたっただろう。

手術中のランプが消えて、先生が中から出てきた。


「先生!!侑海は!!無事なんですか!?大丈夫ですよね!?」


「……。」


「ねぇ?どうなんですか!?」


怖い。

ホントは聞きたくない。

侑海は無事なはず、そう信じたかった。

でも返ってきた答えは


「残念ながら、私の力ではおよばす……。」


「そんな……。」


侑海の母は途端に泣き崩れた。

信じられなかった。


「どうぞ……。」


先生は、私と侑海の母を彼の元へ連れていった。

彼は眠っていた。

もう目覚めることはない。


「……侑海?起きて?デートするんでしょ……?一年記念日なんだよ?ねぇ?あんまり遅いから迎に来たよ……?」


「明里さん……。」


「だから、起きてよ……?目をあけてよ……?

やだよ……まだお別れなんてしたくないっ!起きてよっ!ねぇってばっ!侑海っ!」


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..


侑海の葬式が行われた。

終わったあと侑海の母が話してくれた


侑海は私との待ち合わせ場所に向かう途中

サッカーボールを追いかけて道路に出た子供を助けようとして

トラックにはねられたという。


話のあと、私にとプレゼントと手紙をもらった。

侑海からだった。

事故に落ていたらしい。

すぐには見られなかった。

私にはまだ受け入れられなった。


あの日から私の顔から笑顔が消えた。







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