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何も知らずに

あれ?俺はさっきまでスマホのゲームのダウンロードを待っていた筈だぞ……?


......................................................


どういう訳か俺は寝なれた布団の上ではなく、えらく硬いベッドの上にいた。


おかしい。俺はマイ布団の上で寛いでいたはずだ。


高校三年生になり、進学のための勉強、塾、課題に追われやっと家に帰ってきて一息着いているところ、SNSのメッセージにゲームのβテストに当選したとのメールが届いていて……


興味本位でゲームのβ版をダウンロード。

ゲームを起動したら、今度はインストール。

インストール中はインストールメーターの上に大まかな世界観とか書いてあったので読んでいた。

ゲームが起動したと思ったらフリーズ。ホームボタンが作動しない。電源を落とすか迷っていると画面がどんどん渦巻いていって……





……で、今だ。画面が渦巻いていってそこで意識が途切れたのだろう。

だが今は見知らぬベッドの上。そもそも我が家にベッドなどない。

辺りを見回すと、質素な机、椅子あとタンス、それに空っぽの棚。完全に俺の部屋ではない。俺の部屋はというと、フィギュアとポスターだらけだ。うん。肌色多いね。

そんな肌色のない部屋を見回していると、質素な机の上には『日記帳』なるものが。


手に取り、開いてみるとそこには1枚のメモが

『ここは異世界だ。元の世界に戻りたいならば我々の用意した物語を攻略しろ。安心しろ、難易度はベリーハードだ(笑)』


おい。なんだ『(笑)』って……まあ、でも

やっぱりというかなんというか窓から見える月でなんとなーく、わかってたんですけどね?



えっと…ここ……異世界ですか……




メモにはまだ何か書いてある……なになに?

『まぁ、いきなり呼び出して済まないな。お詫びといっては何だが、この日記帳をくれてやろう。この日記帳さえ持っていれば死んだ瞬間から約30分前に戻る事が出来る。だが死んでも生き返るなぞ、こんな便利な物が無制限に使える訳があるまい?勿論制限付きだ。1日7回だけ生き返る事ができる。7回以上死んだら?gameoverだ。今この時、日記帳を手にした瞬間に戻るだろう。他にも色々付けといた。

まあ、頑張れ。 by神』



え……日記とかチートじゃん。ありがとうございます神様!ってちょっと待て。待て待て待て。神ってなんだ?by神って…まさかの神様にお呼ばれしちゃったんですか!

なんにせよ俺がここにいるのは神様が作った物語を攻略するために呼ばれたと。元の世界に戻る為にはこの世界の物語を攻略しなければいけないってことか。

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