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短編ごった煮

紡ぐ物語

作者: 白樺 小人



 君はまだ、何も知らない



 はじめよう


 終りを迎えるための、物語を

 君はまだ知らない物語を

 君はまだ知らなくていい

 君の知らない物語を私たちは紡ぎ上げる

 それをどう読み解くかは君の自由だ


 私達の紡ぐ物語

 自らの信じた道を歩む物語

 例え後世で愚かしき道と侮られようとも

 悪しき行為と罵られようとも

 今はこれが正しいのだと我らは進む


 祈りの彼方に存在するもの

 我らの辿り着くべき道の果て

 自らの信じた道の終着点

 その結末が望んだものか望まざるものか

 今の私たちは知らない物語

 いずれ君達が読みあげる物語


 物語は加速する

 君が我らの道の果てを知った時

 君が知るべきではない世界を知った瞬間に

 全ては終りへと向かって収束を始めるだろう

 君の知らない物語

 知るべきではなかった物語


 知る前に戻る事は叶わず

 知るからこそ出来る道筋

 新たなる筋書きを紡ぐは自らの意思

 我らが示すは誤りの道

 正しきものと信じたはずの道


 我らは示そう

 一つの道の終着点を

 一つの物語の終りを

 我らは示した

 終り無き道は無い事を

 道無き道の果てが希望であり絶望であると


 未来が見えないゆえに人は未来に絶望し

 見えないゆえに希望を抱く

 道無き道の果ての果て

 選びたる道の果ての結末を見るために



 さあ、はじめようか


 全てを終りへと導くための物語を



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