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絵本の館

ライラ診療所でお世話になって1週間が経った。

ジーク達は休みをもらったので、各自自由に過ごした。

助手のリースはこの地方に来たら、どうしても行きたい場所があった。

その場所はどうしても知られたくなかったため、

みんなにばれないようにコッソリと診療所を抜け出した。

リースは2時間かけて目的地へ着いた。

その場所とは「絵本の館」だった。

リースは辺りを見回して人がいないことを確認すると店に入り、

目をキラキラさせながら絵本を眺めた。

リースは以前絵本を猛烈にバカにしたことがある。

「絵本が好きって大人の人たまにいるじゃない?あれって私どうなのかなって思うー!!だって別に絵本なんて子供が読むもので何可愛い子ぶってんのって思っちゃうー!!」

そうみんなの前で公言していたリースだったが、

その2か月後あるきっかけで読んだ絵本で感動して号泣した。

それ以来絵本の虜になったが、みんなにはそのことを言えずにいた。

ボーイフレンドのザックスにも内緒にした。

この「絵本の館」は絵本界では有名な店でここに来るなら絶対訪れたい場所だった。

リースが絵本に夢中になっていると、ジークとオータムが店に入ってくるのが見えた。

リースは見つかると思いパニックになった。

どこか隠れるところを必死に探すが、見つからない。

結局ソファーの下へ潜り込んだ。

ジークとオータムはそのソファー付近で絵本を探して、絵本を見つけるとそのソファーに座った。

――ええーー!!この二人つきあってんの!?――

ソファーの下で焦りながらもリースは野次馬根性丸出しだった。

その後も、キスとかいった燃える展開はなかったが、なんか二人はいいムードだった。

――み、みんなに言いふらしたい――

おしゃべりなリースは凄く思った。

だが…だが…「絵本の館」に言ったことがばれてしまう。

その葛藤と戦っているうちに眠ってしまった。

夕方そうじしていた店員がソファーの下を掃除しようと下をのぞくと、

そこにはリースが寝ていたので店員は腰を抜かしたという…

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