趣味を見つけよう(2)
「釣りなんかどーかな?」
「まだ趣味の話ですかー!?釣りなんかする時間どこにあるんですか!?」
「…じゃあ料理なんかどーかな?」
「料理する時間なんかどこにあるんですか!?」
「…読書なんかどーかな!?」
「読書なんかする…」
「だーーーーー!!なーんもできねーじゃねーか!!!」
「だから仕事してっていってるでしょ!!」
「休みくれ休みくれ休みくれ休みくれ…」
「うるさいうるさい仕事しろ仕事しろ仕事しろ仕事しろ…」
オータムとジークの2人の言い合いに助手が止めに入って言った。
「まあまあまあ2人とも…今日は割合暇な方だし、治療さえ止めなければ先生の趣味探しに付き合ってげましょうよ。」
ジークは助手のその言葉に感謝したが、
治療さえ止めなければというスパルタな言葉は若干引っかかった。
「じゃあ、時間を掛けずに診察室でできる趣味ってなんか探してくれよ!」
「うーん…」
ジークと助手たちは全員考え出した(ジークは治療しながら)
「診察室でできて…時間要らなくて…治療も止めずにできて…体力も使わなくて…」
「だーーーーー!そんなもんあるかーーーーー!!!」
ジークが切れだした時、オータムが閃いた。
「歌!そうよ歌があるじゃない!診察中に歌えばいいんじゃない!?」
「歌か!うた…うたかぁ…」
「どーかしたんですか?何か問題あります?」
「ちょーっとオータムのあの姿を見るとなぁ…」
「ジーク先生…殴りますよ。」
「まーなー…歌にするかぁ…」
ジークは趣味を歌にすることにした。
ある診察中…
「しゃらららーーー…しゃらららーー」
「せ…先生!時と場合考えてくださいよ!早く呪文唱えないと死にますよ!!」
またある診察中…
「じっゆーじっゆーがーほしーーぃい!」
-ちょっと上手いじゃない…悔しい-
オータムはちらっそー思っている
-いまいちだから辞めてほしいなー
かたや他の助手はそー思っている。
でもなんだかんだ趣味の歌は続いているみたいである。
魔術医師ジークの苦闘は続く…