技術交流(2)
メンバーはライラ診療所にむけて出発した。
ライラ診療所までの道のりは5日ぐらいかかる。
その間、7人を乗せた馬車はずっと暇だったりする。
馬車内にて…
ジークは診療所を出て旅をするのが16歳の時以来だったので、めちゃくちゃテンションが上がっていた。
「ここでゲーム大会をやりまーーす!!」
「ゲームなんて持ってきてませんよ?」
「ふっふっふっそれがこのバッグに持ってきてるんだな…」
「あーーー!!そのバッグは医療器具入れるバッグでしょ!?」
「いや…だって手紙には医療器具は持ってこなくてもいいって書いてあったじゃん!!」
「そんなの私たちをバカにする罠に決まってるじゃないですか!!『自分たちの医療器具も持ってこないなんて、何しに来たのかしらね!がはは』って!!」
「そんなアホな…まあ置いてきちゃったものはしょうがないから『人生成功ゲーム』やろ!!」
「知りません!!私は絶対にやりません!!」
オータムはすねて端の方でいじけてしまったが、
みんなは馬車内が暇なのでジークの提案に乗った。
1時間後…
「あーー!!アリーが一番高い家買いやがった!!」
「フフフフ…私たちの家族は貴族ですからね…」
「ガラ先生…また借金ですか…」
「ううむ…こうなったら誰か子供を売らなければいけないのか…」
「まあ…ゲームですからね…」
「すまん!!!ゲームとは言えども、子供を売るわけにはいかん!!だって…だって自分の子供の名前つけちゃったんだもん…」
「ガラ先生…じゃあ俺がどっちか選んで貰っていきますよ!!どっちがいいかなぁーー…」
「頼む!!子供だけは!!子供だけは勘弁してくれーー!!」
「問答無用!!こっちの子を貰っていきますよ!!」
「シラーーーー!!」
結構みんな白熱して盛り上がっていた。