技術交流
この大陸には2つの大きな診療所があった。
1つはジーク達が運営する診療所、もう1つはより北にあるライラ診療所だった。
ライラ診療所はジークの診療所よりも人の数も、医療設備も格段によかったがジークの医療魔術の人材はトップクラスなので2つの診療所は同等の評価を受けていた。
今回、ライラ診療所から技術交流の打診があった。
ジークはそのことについてオータムと相談した。
「ライラ診療所から技術交流の打診が入ったんだけどオータムはどう思う?」
「今更何なんですか!!何度も私はライラ診療所に人がいないから助けてくれってお願いしていたんですよ。それなのに返事の一回もよこさなかったくせに…技術交流!?ふざけんじゃないわよ!!」
「オ、オータムさん…落ち着いて…」
「もちろんジーク先生は断りましたよね!?」
「い、いや…」
「こ・と・わ・り・ましたよね!?」
「そ、そうだね…断ろうと思うよ…」
「ならいいんですけど!!」
ジークは去り際、思い切って言った。
「ごめん!!もうオッケーって返事だしちゃった!!」
ジークはそういうや否や逃げた。
オータムはそれを聞くともうダッシュでジークを追いかけた。
その後、ジークがどうなったかは…
結局、ライラ診療所に格の違いを見せつけるということで精鋭のメンバーが選ばれた。
魔術医師はジーク、ザックス、ガラ
助手はオータム、アリー、リース
弟子は最近魔術医師になったチャ
このメンバーで行くことになった。