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部屋を探そう!

ジークは街の人気雑誌を読んで、何やら考えていた。

そこへ、ロスが来て話しかけた。

「兄さん何見てるんだい?」

「いや…俺達って2人で1つの部屋に住んでるじゃん?」

「そうだね。」

「そろそろ診療所の部屋から移ろうかと思ってさ…」

「なんで?どうせほとんど違う時間帯だし一人の部屋のようなものじゃない?」

「えっ、いや…イリアも入ったことだし、メンバーも充実してきて、休みも取れるようになったから、これからロスにも一人の時間が欲しいんじゃないかって思ってな…」

「いや、別にそんなことはないけど…」

「と、とにかく暇なら部屋探し手伝ってくれよ!!」

「いいけど…」

二人は手分けして部屋を探すことにした。

「兄さんこれなんかどう?」

「…それはちょっと狭いんじゃないか?」

「一人だと十分なくらい広いと思うけどなぁ…」

「予算は腐るほどあるんだからいいでしょうが!!」

「ふーん。じゃあ、もうちょっと広い部屋探すか…」

「ロス、これなんかは?」

「…うーん。いい部屋だとは思うけど、これ二人部屋だと思うよ。ってか書いてあるし…」

「…これにしようかな…ちょっと見に行かない?」

「いいけど…二人で住むの?」

「そんなわけないだろ!!」

「ふーん」


二人はお目当ての部屋についた。

部屋の案内人が部屋の説明を丁寧にしてくれた。

ジークが呟いた。

「ふーん。いい部屋だな。一目見た時からきにいってたんだよなぁー。これにしよっかなぁ…」

「はい。ここは当店自慢の部屋です。見晴らしも最高ですし、お二人で過ごされるのならこれ以上の部屋はないですよ!!」

「いや、一人で住むんだけど…」

「そ、それは失礼いたしました。」

案内人は深々と頭を下げた。

「ロス!!この部屋にするよ!!」

「うん。いいんじゃない?」

ジークはキャッシュで前払いですべてを払った。

帰り際案内人がジークに囁いた。

「失礼ですが…一人で住むという話は本当ですか?」

「な、なんなんですか!?関係ないでしょ!!」

「私、不肖ながら二人で住むお客様は間違えたことはございません。今後のお客様の対応にも関わってきますので一つ教えてはもらえないでしょうか?」

「一人でって言ってるでしょうか!!」

ジークは逃げるように去って行った。

案内人は呟いた。

「絶対二人で住むな…もしくは住みたいと願っているか…」

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