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趣味を見つけよう

「…」

「ジーク先生!どうしたんですか?真面目に何か考えているみたいですけど…」

「いや…どうしたら日常が楽しくなるかって思って…」

「なんだそんなことか…仕事してくださいよ!」

「毎日が楽しくないのに仕事なんかやる気がするわけないだろ!!」

「…じゃあ何か趣味でも見つければいいんじゃないですか?」

「趣味か!それだ!!…………………オータム何かある?」

「えっ!私ですか!?えーーっと…歌が結構好きでよく歌っていますけどね。」

「ちょっと歌ってみてよ。」

「えっ!えっ!なななんで私が歌わなくちゃいけないんですか!?」

他の助手たちも聞き耳を立てていたが、この一連の会話を聞き、こちらへ来た。

「私たちもオータムの歌聞きたいなー!」

「えー!何よあなたたちも!?」

患者たちのマドンナであるオータムが歌うと聞き、患者が続々と集まりだした。

「わし達もオータムちゃんの歌声が聞きたいのー!」

「なんなんですか!?患者さん達まで!」

「ダメなの?」

この無邪気な言葉にオータムはジークを睨みつけたが、

外野が信じられないくらい盛り上がっていてもう後には引けなかった。

「…えーじゃあ歌わせて頂きます。」

外野から歓声が湧き、拍手が起きた。

「レオナルドラックスの『ラブリーベイベ』で…ラブリーラブリーラブリーベイべ!ラブリーラブリーラブリーベイべ…」

「…」

「…」

「…」

「ベイべ―!!…あの…終わりましたけど…」

微妙な拍手と歓声が上がった。

-…ジーク先生…後で絶対殴る-

オータムは心に決めた。

「なるほどなー!趣味があると生活の幅が広がるよなー。」

「…どーでもいーから仕事してくださいよ…」




魔術医師ジークの苦悩は続く

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