女性たちの休日(午前)
「ひまねぇ…」
「暇だわ…」
「暇ですね…」
助手のアリーとオータムとサリーは休日カフェテリアでくつろいでいた。
「最近は人手も足りてて、大きな合戦もないし、いいことなんですけどね…」
「こうも、忙しい時と暇な時の落差が激しいとねぇ…」
「あー…なんか面白いことないのかなぁ…」
「オータムさん、最近マークさんとはどうなんです?」
「んー…何にもないわよ。」
「まだ、付き合ってるんですか?」
「んー…わかんない。」
「何がです?」
「最近会ってないし、連絡も来ないし…」
「さすがに愛想尽かされたんじゃないです?」
「…そうかも…サリーはなんかないの?」
「…私は全然ないですよーー」
「なんかあの人いいとかないの?」
「あーーガラ先生とか優しくて素敵だと思うんですけどね…」
「が、ガラ先生!?妻子持ちじゃないの!!ダメダメ!!」
「冗談ですよーー。アリーさんは?ロス先生とその後どうなんですか?」
「うーーーーん。何かしら思ってはくれてると思うけど…」
「けど?」
「なんか…オータムのこといつもチラチラ見てるんだよねー。」
「…アリー…私本人の前で…それ言う?」
「いいじゃん。今日は無礼講ってことで!昔何かあったっていうんだけど本当に何かあったの?」
「…振った…」
「やっぱりかぁ…それでロス先生留学したの?」
「うん…でも、ロスがいなくなってからは発狂しそうなくらい忙くなったから私めちゃめちゃ怒っちゃって…」
「でも、フラれた女と一緒に仕事はきついでしょ!?しかも、10代で…」
「まあ…ね。」
「でも、ロス先生を振るなんてもったいないよねー。かっこいいし、優しいし。」
「人には好きなタイプってもんがあるでしょうが!」
「話変わりますけど、アリーさんもよく頑張れましたよね!!助手や弟子の先生たちから総スカンくらって!!」
「まあね…」
「アリー…一言相談してくれればよかったのに。」
「あの時は…ね。オータムはなんかロス先生を嫌ってるみたいだったし、サリーは…ね。」
「なんですか!?」
「恋愛ごとで相談してもね…」
「なんですか!それ!!私だって恋愛で悩んだりもしますよ!!失礼な!」
「ご…ごめんごめん。」
女性たちはこうやって休日の午前を過ごした。