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第一回イベント会議

モズという優秀な魔術医師を採用したので、週に1回は休みがとれるようになった。

ジークは診療所で何かイベントをやりたいと考えていた。

早速、オータムに相談を持ちかけた。

「オータム、何か患者さんたちが喜ぶようなイベントをやりたいんだけど何かあるかな?」

「イベントですか…そうですねー…一度みんなを集めて相談しますか?」

「そーだな。こんな時間が作れるなんて昔では想像さえできなかったな…あーワクワクしてきた!」


第1回イベント会議にて…

「えーみなさん本日は集まっていただいてありがとうございます。何かこの診療所でイベントなどできたらいいなと思い、今日は集まっていただきました。何か意見のある人はいらっしゃいますか?」

「なんで、そんなことやる必要があるんです?」

「ちょっと…面倒くさいよねー…」

「ねー」

最初はそんな意見が目立ったが、ジークがその意見を言ったやつを凄い形相で睨むので、その人たちは次々と口を閉ざした。

そんな中、モズが口を開いた。

「私の国では、裸祭りというものがあるのですが…」

そういったとき、女性陣が凄い形相でモズを睨んだ。

男性陣は賛成したかったが、あまりに女性陣の顔が怖かったので賛成する勇者はいなかった。

「合唱なんてどうですか?」

アリーが言った。

「合唱かぁ…」

ジークや昔からいる助手はオータムを見た。

オータムは顔を赤らめたまま下を向いている。(歌が下手すぎるため)

合唱がなかなかいいんじゃないかと言う意見が結構多かった。

「じゃあ合唱で決まりで。ダメだと思うひとがいたら手を挙げてください。」

誰もいなかったので、合唱に決まった。

「じゃあ、ピアノから…誰かピアノをやりたい人!!」

オータムと魔術医師のバラが手を挙げた。

「2人ともピアノ経験は?」

「ピアノ演奏者か魔術医師か…どちらの道に選ぶか迷った男だぜ!!俺は!!」

―ピアノ演奏者を選べばよかったのに―

かなりの人がそう思った。

かたや、オータムは恥ずかしそうに言った。

「私は…ゼロです。」

「じゃあ…バラ先生で決定です。」

指揮者選びの時も、オータムと魔術医師のザックスが手を挙げた。

しかし、オータムは同じく未経験者のためザックスが選ばれた。

「じゃあ、パートを分けようと思います。」

オータムがおずおずと質問した。

「…もう歌以外のパートはありませんか?」

ジークはさすがにオータムが可哀想になってきたので提案した。

「じゃあ…カスタネットを一人入れようか!!」

ジークのこの提案の意図を大多数の人が理解し、オータム以外の人は誰もいなかった…と思ったら一人いた。

サシャである。

「私、昔カスタネット奏者だったんです。カスタネットには絶対の自信があります。」

ジークは半信半疑で質問した。

「カスタネットってそんなに違いあるのー?ちょっとやってみてよ。」

サシャはカスタネットをもつと、カスタネットってそんな音がでるんだーみたいな素晴らしい音を繰り広げた。

「…うまいね…じゃあサシャで決定で。」


第一回イベント会議はそうやって幕を閉じた。

次回は2週間後に開く予定をした。

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