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14歳に告白されて舞い上がる26歳

「困ったなぁ…」

「何がですか?ジーク先生。バラ先生の件ですか?」

「いや…全然違うんだけどね…14歳の女の子に告白されちゃってね。」

「…何嬉しそうにしてるんですか!!」

「うっ嬉しそうにしてるわけないだろ!!」

「14歳の子に告白されてデレデレしてるなんて犯罪ですよ!この犯罪者!!」

「おま…なんてことを!!」

「いいからさっさと断って下さいよ!!」

「わ、わかってるよ!!」


ジークはその女の子と会うことにした。

「この前はありがとう…告白してくれてうれしかった。でもな、でも君とは付き合えない。」

「…どうしてですか?」

「いや…その君とは年齢も離れているし…」

「年齢なんて関係ないじゃないですか!私もう大人ですよ!愛があればそんなの関係ないですよ!!」

「いや…しかしだな…」

「私…諦めませんから!」

そう言い残して女の子は去って行った。


その話を後でオータムが聞き、あきれ果てた。

「ばかばかばかばか!!!!なんで年齢の話なんか持ち出すんですか!?そんなこと言われたらあなたがその子に未練があるみたいじゃないですか!?」

「…だって、恋愛対象じゃないなんて言われたらその子傷つくだろ…だから…」

「しょうがないじゃないですか!?恋愛対象じゃないんだから!!何振ってもいい印象でいようとしてるんですか!?男なら振る時は悪者になるくらいの覚悟は持ちなさいよ!」

「…そんなこと言ったって…あっ!自分だって断りきれずにマークだかジミーだかわからない人とわけわかんない関係作ってんじゃん!」

「…今は私のことはいいじゃないですか…」

「でたよ!!でたよオータムさん!自分のこと棚に上げてそれはないんじゃないですか!?」

「わ、私は…その…可能性があるじゃないですか!?まだ、その人と付き合うかもしれないじゃないですか!」

「好きなの?」

「…いえ…」

「ほらー絶対ないじゃん!!」

「ともかく…次はちゃんとビシッと言いなさいよ!」

そう言い残してそそくさとオータムは逃げていった。


廊下で歩いていると、その女の子がジークめがけて走ってきた。

ジークは小さくつぶやいた。

「お前みたいな子供には興味ないんだ!お前みたいな…君みたいなお子ちゃまには興味ないんだ!…よし!」

その女の子は廊下の交差点でロスとぶつかった。

ロスはぶつかった女の子をお姫様抱っこで持ち上げて言った。

「ごめんよ…大丈夫かい?今ベッドまで運ぶから。」

「…はい…」

その女の子の目はハートになっていた。

一部始終を見ていたオータムは呆然としているジークの肩をポンポンとたたいた。

「オータム…」

「何も言わないでください。こんなもんですよ…今日は仕事終わったら飲みますか?」

「うん…」

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