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マークさん

「次の人!!」

オータムはいつもの通りに患者を案内しようとした。

その患者はオータムの前でひざまずき、言った。

「オータムさん…僕と付き合って下さい。」

「えっ…あの困ります…今診療中なので…」

「じゃあ仕事が終わるまで待ってますので!」

そして、その男性は去って行った。

「えっあのー!!」

オータムは声を掛けようとしたが、その男性はもういなかった。


30分後…


患者のおじいさんがオータムに向かって叫んだ。

「オータムさんや…わしらを置いて行かんでくれ!」

「な、何を言ってるんですか!?」

患者のある男性も言った。

「こ…今度俺と食事でも…」

「…お断りします。」

患者の子供もごねた。

「僕がオータムのお婿さんになるんだい!!」

「…ありがとう!でもね…私あなたが大人になるまで待てないわ。そんなに若くないもの…ごめんなさい。」

その後もオータムは6人の男性に告白された。


仕事後…


仕事を終え、帰ろうとすると、さっきの男性が入ってきた。

「オータムさん…僕と…僕と付き合って下さい。」

「…またあなたですか!?あなたのおかげで大変だったんですから!!」

「命がないと思いました…そんな中、あなたと出会って…天使が舞い降りたと思いました。」

「…あなた、マークさんですか!?」

「思い出して貰えましたか?」

「思い出しました!元気でしたか?」

「はい…おかげ様で!」

「ってなんで私なんかに…」

「ただただただ…あなたのことが好きなんです。」

「…」

「今好きじゃなくてもいいんです。ただ、もっと僕のことを知ってもらいたいんです。最初は友達としてでもいいんです!」

「でも…」

「お願いします!!」

「…分かりました!分かりましたから!!頭あげてください…」



オータムとマークは友達として付き合うことになった。

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