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今が我慢の時!?

魔術医師候補を採用して2か月がたった。

まだ、一人も辞める人がいなかった。

理由は給料が凄くいいこと、週休2日制(残業なし)、優秀な教師(ロス、ジーク)がいることだった。

しかし、ロスには悩みの種もあった。

それは、2か月経ったにも関わらずあまり魔術医師候補は成長していないように思えたからだ。(特にチャ、ジャシャーン、サシャ)

オータムも同様に感じていた。

以前弟子をとった時は、2カ月でジークの仕事をかなり楽にできる魔術医師が二人も誕生した。

今のメンバーではそんなことはとても望めそうにない。

そこで、ロスはジークに相談することにした。

「兄さん…なかなか育ってないような気がするんだけど…」

「ロスはせっかちなんだよ!みんな確実に力をつけてるよ。」

「そーかなー…」


ある日のこと…


「じゃあ、今日も君ら3人には軽症患者を見てもらいます。」

「ジーク先生!チャにはそろそろ重症患者を任せてもいいと思います。」

「お母さん!彼にはまだまだ早すぎます。まずは軽症患者で経験をつけてからです。」

「…他の子たちは重症患者を任せられているのに…差別だわ!!」

「差別…ですよね…やっぱり…」

黒魔術師のサシャが便乗した。

「そうじゃ!差別じゃ…迫害じゃ…わしゃまだまだ若いもんには負けんぞ!」

ジャシャーンも便乗した。

ジークはでこの3人を殴り倒したい衝動に駆られたが、必死にそれを抑えこんだ。

「チャ…というかお母さん!いいかげんに帰りなさい!!チャのためになりません!サシャ…可愛い患者を呪う癖をやめなさい!重症患者はそんなおふざけ一つで命取りになります!ジャシャーンは…魔法をまず学びなさい!」

ジークはそう叱ったが、彼らはまだふてくされていた。(チャの母親は帰らないし)

そして、サシャがボソッと呟いた。

「そんなだから先生人気ないのよ…」

助手はそれを聞き、ジーク先生に聞こえないように願ったがジークはばっちり聞いていた。

横にいたジークはニッコリと笑い、言った。

「じゃあ始めなさい…ちょっと俺は外に出てくるから…」

そう言い残しジークは外へ出ていった。

どこへ行くのだろうと思い、助手は後をつけると外れの部屋に入っていった。

助手がその部屋の壁に聞き耳をたてると、発狂したような叫び声が聞こえてきた。

「うぉーーーー!!!わぁーーーー!!くっそーーーー!!なんてむかつくやつなんだ!!殴り倒したい殴り倒したい殴り倒したい!!実力もねーくせしやがってーーー」



30分後…

ジークは戻ってきた。(声が少し枯れていた)

助手はジークを見てよく我慢しているなと思った。

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