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だから私は『“あの”マンドラゴラ』に感謝する。

作者: 槙風晴戸
掲載日:2026/02/02

『“あの”マンドラゴラ』は実在し、

なおかつ美声だった。

これが私の仮説である。



『“あの”マンドラゴラ』とは

当然、現存するマンドラゴラのことではない。

引き抜けば

耳障りではすまされぬ声を発し、

人を絶命たらしめると伝わる

『“あの”マンドラゴラ』のことである。


改めて私は

『“あの”マンドラゴラ』を

美声であったと断定する。


なぜならば、

ドードーは優しく

愚鈍さゆえに狩られ絶滅したからだ。


『“あの”マンドラゴラ』も美声故に

地面から引き抜かれ、

絶滅したに違い無い。


『“あの”マンドラゴラ』の美声を

皆が聞きたがったに違いない。

だから皆がこぞって

『“あの”マンドラゴラ』を

地面から引き抜いたのだ。


でなければ

命を賭してそのような

化け物など地面から

引き抜くはずもない。



『“あの”マンドラゴラ』が絶滅したから 

今、スーパーに

『“あの”マンドラゴラ』以外の野菜が

売られているのだ。


同様の額で

美声付きか

美声付きでない野菜なら

比べるまでもないではないか。



『“あの”マンドラゴラ』が絶滅しなければ

音楽産業は様変わりしていたかも

しれない。


人は庭に『“あの”マンドラゴラ』を

音楽の再生媒体兼食料として

植えるだろう。


音楽番組やあらゆる音楽動画は

マンドラゴラで埋め尽くされていた

かもしれない。



だがそれでは

あまりにも画一的だ。



私は様々な音楽が聴きたい。

様々な野菜が食べたい。



だから私は

『“あの”マンドラゴラ』が美声で

あって良かったと思っている。



だから私は

『“あの”マンドラゴラ』に感謝する。

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