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こんにちわ異世界

初投稿です、丁度いい文字数とか分からないので模索しながらやっていきます

宜しくお願いします。

あ、作者名と主人公の名前が一緒なのは作者名をミスったからです

本当はレイってカタカナにしたかった…(´・ω・`)

綺麗な青空、綺麗な空気、心地よい風、寝起きの気怠さが襲いくるいつもの朝だ。

()()()目覚めた事を除いては…


「ここどこですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」


その叫びは空気に溶け、返事が返ってくる事は無かった。


「待て待て、冷静になるんだ俺」


そう自分に言い聞かせこうなる前の事を思い出す事にする。


俺は至って普通の大学生だった、大学一年生彼女無しのごく一般的な大学生男子。

昨日は…そう、大学から帰ってパソコンを起動、いつもやるゲームを起動した。


「その後…どうなったんだっけ?」

「ゲームを起動して、ログインして、デイリーは…やった、か?」


そう、デイリーだけやって寝よう、そう思っていたのを思い出した。


「その後…床が抜けた…」


自分でも何言ってんだと思ったがそうなのだ、その時の事を思い出す。


「よし、今日の分のデイリークエ終了と、明日も朝早いしこれで終わるかぁ」


そう呟いて椅子から立とうと足を床につけたそこに、床は無かった…


「どうなってんだろ、これ」


そんな疑問を考えた所で教えてくれる人はいる訳もない。

なにか出来る事はないかと立ち上がり、周りを見渡してみる。


「草ばっか…街とかあってもよくない?道路も…見当たらないし」

「でもさ…これもしかして、いやもしかしなくてもさぁ…」


プルプルと体を震わせる俺、だってそうだろ?


「異世界転生きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


俺の名前は氷道 零(ひょうどうれい)

異世界転生に憧れてた一般的な大学生なのだから!今、俺の物語が始まるんだ!

と喜んでいたのがまずかったのだろうか。

後ろで草が鳴る…


「ん?今なんか音が…」


後ろを振り向くと、そこには兎がいた。


「なんだ兎か、びっくりさせないでくれよ」


兎は可愛らしくキュ~と鳴いたその瞬間目を赤く輝かせ牙を剥く。


「え?」


兎は、まるでシュートされたサッカーボールの様に素早く

俺の喉元に向かって飛んできていた。


「あっぶねぇ!!」


背中から地面に身を投げ出す事でかろうじて兎の攻撃を回避する。

だが兎は着地した後すぐさま次の攻撃の準備をしているようだ。

俺はまだ、起き上がるのに数秒かかるというのに…


(やばい!避けられねぇ!)


兎の突進を避ける事が難しいと悟ったが

悪あがきで片腕で自分の体を持ち上げようとしてみる。


「あれ…?」


すると体は簡単に持ち上がった。


「なん…で?」


体はここに来る前の体、何も変化は無く筋肉も特別ある訳ではない。

だが明らかに感じる違和感にようやく気付く。


「体が軽い…いつもより動ける」


そう、この世界の重力が俺が居た世界よりも弱いのだ。

例えるならばそう、月面程ではないがそれに近い。


「けどまずは、こいつをどうするかだ…」


避けられた事に驚いていた兎が次の突進の準備を始める。


「だけど…いつもなら出来ない動きが出来るなら」


兎の突進に合わせて後ろにのけ反りながら左手で体を支え向きを変える

そして兎の横っ腹に右足で蹴りを入れる。


「ギュイ!」


そう鳴き声を上げ兎は動かなくなる。


「う、動かない…」

「はぁ…なんとかなったか」


安堵して座り込むと、兎はポリゴンとなって消える。


「えぇ?!」


消えた兎が居た場所に向かうとアイテムが落ちていた。


~取得アイテム一覧~

ロケットラビットの毛皮、ロケットラビットの肉

ロケットラビットの牙

~取得スキル一覧~

言語理解、超越


「ま、マジでゲームみたいなの出て来た…ん待って?超越?」

「言語理解はまだ分かるけど、超越?」

「しかも俺、レベルアップした訳でもないのに?」


~超越スキル説明~

未知のスキル、この世界に持つ者はおらず完全に未解明

その名の通りであるならば、なにかを超越する物だろう。


「あらぁ~凄い大雑把な説明です事…」


結局何が出来るのか分からず困惑する俺。


「まぁいいや、戦う事は出来るって分かったからな」

「ならまずは…街探しか、うん」


しかし街を探そうにもどこに行くべきか悩む。


「マップとかありませんか?!」


そう叫んだ時、きゃ!と女性の声が後ろから聞こえる。


「え?」

女性「あの…だ、大丈夫ですか?」


そこには茶色い髪を毛先で結い、綺麗な翡翠色の目をした女性が立っていた。


零「驚かせてしまい申し訳ありませんでした」


九十度の綺麗なお辞儀をして謝る零。


女性「いえいえ!た、確かにビックリはしましたけど…えへへ」

零「いや本当にすみません、人が居るなんて思ってなくて」

女性「そうですよね、ここはロケットラビットの縄張りですから」

零「あぁ、俺もさっき襲われました、なんとか倒しましたが」

女性「え?!た、倒せるんですか?!いやそもそも戦えるんですか?!」

零「戦えるとまずいんですか?!」

女性「あ!いえそういう訳ではないんです!」


零をじっと見つめた彼女は、決心した様子で話す。


リア「あの、私はリアって言います!村に来てくれませんか?!」

零「………え?」


リアと名乗った女性に話を聞くとこうだった。


リア「この付近には何も無いんです、名産品も特産品も…」

リア「昔はあったんです、でもある事情で素材が採れなくて」

零「えっと…それでその素材を採って来て欲しい、とか?」

リア「いえそうではないんです!」

リア「ただ、この草原を抜けられるなら王国にお願いしに行ってもらいたくて」

零「お願いですか?」

リア「はい、魔物退治のお願いを…そうでないと、村は…」


この村の特産品は鉱山から採れた鉄などから作られる鉄製品など

昔から錬金という特殊な技術を受け継いできた村で変わりはおらず

代々この村で技術を学び、大人になって街に行くのが習わしのようだ。

そしてリアがこの草原にいたのは、鉱石を採れる場所を探しての事だったらしい。


零「分かりました、地図などはありますか?」

リア「行っていただけるんですか?!」

零「はい、丁度街か村に行きたかったので」

リア「ありがとうございます!」

リア「あ、でも今日はもう日が落ちてきますから明日にしてください」

リア「村長に相談して、宿を提供しますから!えっと、お名前は…」

零「あ、そういえば言ってませんでしたね」

零「えっと…ゼロです、ゼロと言います」


氷道 零という名が普通か不明だった零は、ゲームでよく使う名前を名乗る。


リア「ゼロさんですね!宜しくお願いします!」

ゼロ「はい、こちらこそ宜しくお願いしますね」

リア「それじゃあ村に案内します、こっちです!」


こうして、氷道 零改め、ゼロの物語が幕を開けるのだった。

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