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エピローグ
グリとセリアが再会し、森の中で微笑み合う様子を、画面越しにじっと見つめていた人物がいた。
彼は自宅のモニター前で、口を半開きにしたまま呆然としていた。
「……うそだろ。セリア……オークを一瞬で……?」
少し前まで、オーク一匹にも勝てなかったあの少女が、今や強力な攻撃魔法を放ち、敵を一掃している。
あまりに急な成長に、俺は思わず頭を抱えた。
「一ヶ月……たった一ヶ月で何があった!? 修業!? それとも何かのアイテム拾ったのか!?」
だが、ふとカメラがセリアの横顔を映し出す。 服が変わっても、姿勢が変わっても——胸元のボリュームだけは、相変わらずだった。
「……胸は成長してないみたいだけど。」
ぼそりと呟いた瞬間、グリが「チイサイ!」とタイミングよく画面の中で叫んだ。
「だれが小さいですってぇええええ!?!?」
セリアの怒声と共に、グリがばさばさと逃げ回る姿に、俺は笑いをこらえきれなかった。
森の緊張感はすっかり消え、賑やかな旅がまた始まる——。




